EXHIBITIONS

アートワーカー(企画者)向けプログラム「CRAWL」選出企画

中屋敷智生 × 光島貴之〈みるものたち〉

2025.06.04 - 06.29

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 BUGで、アートワーカー(企画者)向けプログラム「CRAWL」の選出企画「中屋敷智生 × 光島貴之〈みるものたち〉」が開催されている。

 本展では、全盲の光島貴之、色弱の中屋敷智生という独自の仕方で世界をとらえるふたりの美術作家を取り上げ、「見る」ということについて改めて意識を向ける。

 光島は、木板に連なって打ち込まれた釘の傾きや高低差によって街の姿を表現してきた。それは光島が白杖を使って歩いたり、日々生活するなかで得たイメージを手ざわりという別の感覚に置き換えたものだ。

 いっぽう、中屋敷は「遠くにあるものは小さく見える」「過去と未来を同時に見ることはできない」といった知覚の常識を解きほぐしながら、独自のトーンでモチーフに新しい存在の仕方を与える。

 今回の展示は、作品に直接手で触れることができる。様々な感覚をひらいて鑑賞する体験が「見る」こととの新しい出会いをもたらし、人々の共通だと思われていた認識の更新を促す。