「特別展 巨匠ハインツ・ヴェルナーの描いた物語ー現代マイセンの磁器芸術」(泉屋博古館東京)開幕レポート。300年以上の歴史を誇るマイセンの伝統と革新性をたどる
東京・六本木にある泉屋博古館東京で、「特別展 巨匠ハインツ・ヴェルナーの描いた物語ー現代マイセンの磁器芸術」が開幕した。会期は11月3日まで。

東京・六本木にある泉屋博古館東京で、現代マイセンを代表する数々の名品を生み出したハインツ・ヴェルナーの作品を紹介する「特別展 巨匠ハインツ・ヴェルナーの描いた物語ー現代マイセンの磁器芸術」が開幕した。監修は森下愛子(泉屋博古館東京 学芸課長)。会期は11月3日まで。
ヨーロッパを代表する名窯であるマイセンは、ドイツ・ザクセン州の古都マイセンで創業した。18世紀に王立の磁器製作所として創業し、ヨーロッパ初の硬質磁器の焼成に成功したことでも知られている。
1960年、創立250年を迎えたマイセン磁器製作所は、5人のアーティストによって新たな時代を迎える。そのアーティストのひとりが、巨匠ハインツ・ヴェルナー (1928〜2019)だ。高度な磁器作りの技術と魅力的なデザインにより、現代マイセンを代表する数々の名品を生み出した。本展では、アンティークアーカイヴオーナーである勝川達哉のコレクションを中心に、「磁器芸術」とも言える数々の名作を生み出したハインツ・ヴェルナーの作品から、現代マイセンを紹介する内容となっている。