大阪で楽しむチームラボ。植物園が丸ごとアート空間に
大阪市の長居植物園では、いまネモフィラが満開。このフェアに合わせ、同地の夜間を彩る「チームラボ ボタニカルガーデン 大阪」でも季節限定の作品を公開中。自然とテクノロジーが織りなすアート空間を他の作品とともに紹介する

昼夜ともに青く染まるライフガーデン
大阪市立長居植物園は、大都市大阪に広大な敷地を持ち、“都会のオアシス”として親しまれている国内有数の植物園だ。バラ園、アジサイ園、ボタン園など11の専門園に、季節の花が植えられるライフガーデンがあり、1年を通じて多彩な植物を楽しめる。
1974年に開園したこの植物園は、2011年には植物によりよい環境を造るため、土壌を入れ替え、樹木の間伐や配置換えを行い、2012年に再オープンした。2024年には開園50周年を迎えた歴史を持つ。
ライフガーデンは、2020年から少しずつ面積を増やし、現在およそ2000平米。春にはネモフィラ、夏にはヒマワリ、秋にはコスモスが植え付けられ、絶好のフォトスポットとして人気だ。今年も春の花、ネモフィラがいよいよ満開の時期となり、可憐な花の群生が空気を青く染める季節がやってきた。そばの藤棚の花もほころんで、満開を迎えれば青と紫のハーモニーが美しい情景を見せてくれる。
当園にはリニューアルオープンを機に、チームラボの夜間限定の常設展「チームラボ ボタニカルガーデン 大阪」がオープンした。昼間だけではなく夜にも幻想的な植物園を体験できるようになり、海外観光客からも注目されている。常設作品のほかにこのライフガーデンで季節限定の作品が公開されるのも風物詩となりつつあり、今年も展示が始まった。「生命は闇に浮かぶまたたく光―ネモフィラ」と題された作品は、人の動きに反応し、音とともに闇にネモフィラの花が青く発光するように見える。
陽光のもとで風に揺れるみずみずしい青と、デジタル光のなかにさざ波のように連鎖する深みを持った青。この時期だけの体験、一度は味わってみたい。
