2026.7.14

北野武の47作品を公開。蔦屋重三郎商店が「ビート&アートたけし展」を銀座 蔦屋書店で開催

株式会社蔦屋重三郎商店が、日本の文化財保存技術を現代アートへ応用する新プロジェクトを始動する。その第1弾として、北野武による47点の絵画を紹介する「ビート&アートたけし展」が銀座 蔦屋書店で開催される。

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 株式会社蔦屋重三郎商店が、日本の文化財保存技術を応用した新たなアートプロジェクトを始動する。その第1弾として、「ビート&アートたけし展」が7月20日、21日の2日間にわたり、東京の銀座 蔦屋書店 GINZA ATRIUMで開催される。あわせて、最大180億画素の超高精細デジタル技術を用いた「プレミアムエディション作品」が初公開される。

 蔦屋重三郎商店は、江戸時代に喜多川歌麿や東洲斎写楽、葛飾北斎らを世に送り出した版元・蔦屋重三郎(1750〜1797)の精神を現代に継承することを掲げ、新たに設立された企業だ。国宝や重要文化財のデジタルアーカイブを数多く手がけてきた技術を現代アートへ応用し、日本の芸術文化の継承と、アーティストへ適正な価値が還元される持続可能な創作環境の実現を目指すという。

北野武 無題 制作年不詳
北野武 無題 制作年不詳

 今回の展覧会は、本プロジェクトの理念に賛同した北野武との協働によって実現。映画監督、俳優、作家、芸人として活動する北野は、絵画においても独自の表現を追求してきた。大胆な筆致や鮮やかな色彩、ユーモアと不条理が交錯する作品世界は国際的にも評価され、2010年にパリのカルティエ現代美術財団で開催された個展「Gosse de peintre(絵描き小僧)」には約13万人が来場。その後も東京オペラシティ アートギャラリー、上海、東京国立博物館へと巡回している。本展では、近年制作された、愛犬や花、動物、記憶の風景などを描いた穏やかな作品群も紹介される。

 本展では、北野が長年にわたり制作してきた絵画作品47点を展示する。2010年のカルティエ現代美術財団での個展で発表された代表作をはじめ、映画『HANA-BI』の劇中で使用された作品、ツービート時代の漫才で用いられた作品、さらに世界初公開となる新作まで、多彩な作品が一堂に会する。

北野武 無題 制作年不詳
北野武 無題 制作年不詳

 同展にあわせて初公開される「プレミアムエディション作品」は、株式会社サビアが開発した超高精細文化財保存技術を応用した新たな作品シリーズ。最大180億画素による非接触スキャンデータをもとに、絵具の凹凸や筆致、支持体の質感、色彩まで忠実に再現するもので、東京国立博物館や京都国立博物館などで培われた文化財デジタルアーカイブ技術を現代アートへ展開する試みとなる。

 北野は完成したプレミアムエディションについて、「本当に、原画そのまんまなんだから。絵を描いた俺ですら、本物と間違えちゃった」とコメント。また、「浮世絵も原画ではなく、多く刷られた版画がいまでは国宝のように扱われている。蔦屋重三郎商店がやろうとしていることは、その現代版なんだよね」と述べ、新たな複製技術の可能性に期待を寄せた。