日本初公開。マルチメディアアーティスト ジョン・フェルゴが京都で見せる「TIME BREATH」
スイス出⾝のマルチメディア・アーティスト ジョン・フェルゴが、京都のギャラリー「kōjin Kyoto(コウジン キョウト)」で日本初の個展を開催する。会期は年11⽉19⽇〜24⽇。

スイス出⾝で、世界各地で活動するマルチメディア・アーティスト ジョン・フェルゴが、京都市上京区上生洲町のギャラリー「kōjin Kyoto(コウジン キョウト)」で日本初の個展「TIME BREATH」を開催する。会期は11⽉19⽇〜24⽇。

ジョン・フェルゴは幅広い表現⼿法を⽤いて創作活動を⾏うアーティスト。執筆、絵画、映画、ドローイング、写真など幅広い表現⼿法を⽤いて創作活動を⾏う。とくに近年は和紙が持つ独特な質感に惹かれ、油彩パステルと顔料を使った作品を主に制作している。スイス、ロサンゼルスでの複数回の展覧会を経て、今回が⽇本では初の個展だ。
本展は、「BREATH(呼吸)」がコンセプトのインスタレーション。絵画、光と影、⾳楽を軸に、2フロアを使⽤したインスタレーションとなっており、時間のように⽬に⾒えず、掴みどころのない呼吸を「かすかな存在」として捉える。その存在は、紙の上を通り抜け、現れては消え、狭間を揺蕩う。ヴェールのように世界を覆いながらも、その奥にあるものをそっと⽰し、ひとつの呼吸の中で溶け合うような、静かで深い世界へ観覧者を誘うことだろう。



また、本展では「時」へのオマージュを込めて、京都の伝統⼯芸を担う紙司柿本(和紙)、⽉桂冠(⽇本酒)、⼩島商店(提灯)、彩雲堂本舗(顔料)、⾼橋提灯(提灯)、宮脇賣扇庵(扇⼦)、堀金箔(金箔)の職⼈達と協業で制作したアートワークを展示。加えて、作家の出⾝地であるスイスの腕時計とのコラボレーションアイテムも展覧される。
ジョン・フェルゴは今回の個展について、以下のようなコメントを寄せている。「大量生産が当たり前となった現代において、手仕事を極める職人たちは、時代を超えて価値を紡ぐ存在である。 京都とスイスの職人たちが守り続ける伝統の技は、『本当に良いものを長く大切にする』という精神で共鳴し合う。 アートを感じ取り、創造することができる人間という存在そのものが、もっとも身近で偉大な奇跡であると感じてほしい」。
京都の職⼈の⼿仕事に宿る、良きものを⻑く守り続ける精神と、ひとつの時計を何世代にも渡り⼤切に受け継ぐスイスの⽂化。そこには、時を重ねたものにこそ価値を⾒出し、それを未来へつないでいこうとする想いが共通する。スイスと京都、それぞれに⽣きづく精神性の共鳴をアートを通じて体感してほしい。










