2026.7.20

三嶋りつ惠がボッテガ・ヴェネタ表参道で新作を発表。光とガラスが交差する「Weaving Light」

ガラス作家・三嶋りつ惠によるインスタレーション「Bottega Veneta Weaving Light」が、ボッテガ・ヴェネタ 表参道フラッグシップで開催される。会期は7月30日〜8月11日。

 ヴェネチアと京都を拠点に活動するアーティスト/ガラス作家・三嶋りつ惠。その作品に焦点を当てたインスタレーション「Bottega Veneta Weaving Light」が、5周年を迎えたボッテガ・ヴェネタ 表参道フラッグシップで7月30日から開催される。

新作《KOMOREBI》を展示

 三嶋は、人工的な着色を施さない無色透明のガラスを中心に制作を続けてきた作家だ。ヴェネチアの職人たちとの協働を通じて、ガラスの内部に光を取り込み、周囲の空間や自然環境によって刻々と表情を変える作品を生み出している。

 本展では、三嶋がヴェネチアと京都から選んだ作品に加え、表参道フラッグシップのために制作した新作《KOMOREBI》を展示。タイトルが示す通り、着想源となったのは、建物の内部へと差し込む光と、その光が生み出す木漏れ日のような現象だ。ガラスが持つ物質性と透過性を介して、建築空間に移ろう光の存在を浮かび上がらせる。

 会場となる表参道フラッグシップは2021年に開業。約674平方メートルの店内には、ルネサンス期の建築家アンドレア・パッラーディオにちなんだ大理石の床や、職人によるガラス製のシェルフ、ハンギングレールなどが取り入れられている。三嶋の新作は、そうしたヴェネツィアのクラフツマンシップを反映した建築と呼応しながら展開される。

ボッテガは「絶え間ない挑戦の精神」

 三嶋とボッテガ・ヴェネタの関係は今回に始まるものではない。三嶋の作品は表参道をはじめ、麻布台ヒルズ、パリ、ミラノなどの店舗で、ドアハンドルやシェルフ、柱状のオブジェとして用いられてきた。また、2025年にはブランドを象徴する技法「イントレチャート」の誕生50周年を記念したキャンペーンにも参加している。

 三嶋は、ボッテガ・ヴェネタのレザーワークの美しさを「絶え間ない挑戦の精神」と表現する。素材を編み上げながら意外性のある造形を生み出すイントレチャートと、ガラスの性質を引き出しながら未知のフォルムを探る三嶋の制作。その両者には、素材と職人技を起点に表現の可能性を更新し続ける姿勢が共通している。

 店内を満たす光を受け止め、反射し、周囲へと送り返す三嶋のガラス作品。本展は、東京の建築空間のなかで、ヴェネツィアに受け継がれるガラスとレザーの技術が交差する機会となるだろう。

 なお会期中には、日本料理店「くろぎ」とコラボレーションした特別なかき氷も数量限定で提供される。予約は7月22日から公式LINEアカウントで受け付ける予定だ。