2025.5.21

立命館大学の仮囲いがアートギャラリーに? 「KINUGASA Redesign Project」始動

学校法人立命館が、京都・衣笠キャンパスで特別アートプロジェクトを始動させた。

立命館大学で始まった「KINUGASA Redesign Project」
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 今年学園創立125周年の節目を迎えた京都の立命館大学が、衣笠キャンパスで特別アートプロジェクトを始動させた。

 このプロジェクトは、「異彩を、 放て。」をミッションに、障害のイメージ変容と福祉を起点に新たな文化の創出を目指すクリエイティブカンパニー「ヘラルボニー」と協働して行われるもの。

 立命館大学衣笠キャンパスがある衣笠エリアは、かつて堂本印象や木島櫻谷らが住んだことで「衣笠絵描き村」と呼ばれていた。同大は2026年4月に「デザイン・アート学部(設置構想中)」を開設予定であり、これをひとつの契機とし、衣笠エリアを再び世界に向けて芸術の都として発信するために「KINUGASA Redesign Project」を始動させた。アートコンテンツの創出・発信やアートイベントの企画・開催などを柱に、京都・衣笠キャンパスをアートと学びの拠点へと進化させる狙いがある。

 その第一歩として、仮囲いを屋外ギャラリーに見立てた展示がスタート。起用作家は伊賀敢男留、伊藤大貴、衣笠泰介、小林覚、佐々木早苗、高田祐、竹内聖太郎、鵜飼裕之、福井将宏、三谷由芙、森陽香、渡邊富弘、marinaの13名。学生や教職員、地域の人々、そして未来の入学生にとって、日常のなかで自由にアートに触れられる場となることを目指す。設置期間今年12月までの予定。

KINUGASA Redesign Project
KINUGASA Redesign Project

 なお6月1日には地域と連携したアートイベント「衣笠アートヴィレッジフェスティバル」も開催。作家・衣笠泰介によるライブペインティングや原田マハと高岩シュンによるアートトークセッション、地域の子どもたちとのワークショップなどが予定されている。

衣笠泰介