NANZUKAが渋谷アクシュに新スペース。こけら落としは田名網敬一「DO NOT BOMB」
NANZUKAが東京・渋谷駅前の渋谷アクシュ3階に新たなギャラリースペースをオープン。こけら落としとして、田名網敬一の個展「DO NOT BOMB」を9月12日より開催する。会期は10月17日まで。

NANZUKAが、東京・渋谷駅前の「渋谷アクシュ」3階に新たなギャラリー「NANZUKA」をオープン。そのこけら落とし展として、2024年に88歳で逝去した田名網敬一の個展「DO NOT BOMB」が開催される。会期は9月12日〜10月17日。
未発表作品までを紹介

本展は、田名網が生涯にわたって描き続けた「戦争の記憶」を軸に、1960年代の初期作品から、逝去直前まで制作されていた未発表作品までを紹介するもの。
1936年生まれの田名網にとって、創作の原点のひとつに幼少期に経験した第二次世界大戦がある。防空壕から見上げた照明弾の光や、その光を反射する水槽の金魚、爆撃の轟音、焼け野原となった戦後の東京。こうした記憶は、その後アメリカンコミックや広告、映画、漫画、特撮など、田名網が大きな影響を受けた戦後のポップカルチャーと混ざり合い、60年以上にわたる独自の創作世界へと展開していった。

展覧会タイトルにもなった《DO NOT BOMB》は、国立新美術館で2024年に開催された大規模回顧展の準備期間中に制作された作品だ。1960年代後半にベトナム反戦をテーマに発表した「NO MORE WAR」シリーズの精神を現代へと接続するもので、田名網自身の戦争体験を象徴するという金魚が爆弾へと変容し、画面には「DO NOT BOMB」の文字が大きく掲げられている。いっぽうで、爆発によって飛び散る破片は薔薇の花弁として表されるなど、暴力や恐怖の記憶を鮮烈な色彩やユーモアへと転換してきた田名網の表現が凝縮されている。



















