2026.8.10

清川あさみと名和晃平、初の二人展。ポーラ ミュージアム アネックスで「Invisible Garden」が開催

美術家・清川あさみと彫刻家・名和晃平の初の二人展「Invisible Garden」が、東京・銀座のポーラ ミュージアム アネックスで開催される。会期は9月16日〜11月8日。

清川あさみ・名和晃平《PixCell-Our New World(部分)》(2026)ミクストメディア 撮影:表恒匡
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 美術家の清川あさみと彫刻家の名和晃平による二人展「Invisible Garden」が、東京・銀座のポーラ ミュージアム アネックスで開催される。会期は9月16日〜11月8日。

初の二人展

 本展は、清川の著書『みえないにわ - Invisible Garden』(世界文化社、2026)の刊行をきっかけに構想された、両者にとって初の二人展だ。情報が絶えず流動し、現実と仮想、自然と人工の境界が曖昧になりつつある現代を背景に、微生物や動植物、人の記憶や時間、夢や想像力といった有形無形の存在が息づく風景としての「にわ」を描き出す。

清川あさみ・名和晃平《PixCell-Our New World》(部分、2026)ミクストメディア 撮影:表恒匡
清川あさみ・名和晃平《Metamorphosis Garden (full bloom)》(部分、2021) ミクストメディア 撮影:表恒匡

 清川は1979年兵庫県生まれ。東京を拠点に活動。写真や雑誌、布、書物に刺繍を施す独自の表現を出発点に、「見えないものを可視化すること」をテーマに作品を制作。近年は、記憶・神話・自然・AI時代の想像力を主題に、平面作品、インスタレーション、公共アート、映像、出版などの領域で活動している。

 いっぽうの名和は1975年大阪府生まれ。京都を拠点に活動。2003年京都市立芸術大学大学院美術研究科博士課程彫刻専攻修了。感覚に接続するインターフェイスとして彫刻の「表皮」に着目し、セル(細胞・粒)という概念を機軸に創作を続ける。彫刻の定義を柔軟に解釈し、鑑賞者に素材の物性を開こうとする体験を志向してきた。

全幅約9メートルの大型新作

 本展の展示空間は白で統一。清川の刺繍によって紡がれる物語と、名和のセル(PixCell)によって被覆・変換されたイメージの共鳴を試みる。中心となるのは両者の共作による全幅約9メートルの大型新作《PixCell-Our New World》(2026)だ。本作は、清川が構成した風景写真や生成AI画像の断片「Our New World」を名和が透明のセルで覆うことで、イメージが複雑に透過・揺らめき、新たな視覚体験を生み出すことを目指したものだ。

名和晃平・清川あさみ《PixCell-Random》(部分、2026) ミクストメディア 撮影:表恒匡
清川あさみ《Serendipity (Diverge)》(2025)ミクストメディア 撮影:表恒匡

 また、会場では名和の代表作の発展形である「PixCell-Random」シリーズや、清川の「Serendipity」シリーズなどの新作も併せて展示。さらに3階のギャラリースペースにとどまらず、同ビルの1階店舗「POLA GINZA」でも植物や滴をモチーフとしたインスタレーションが展開され、2つの空間を周遊できる構成となる。