京都国立博物館開館130周年記念 特別展「大狩野派」が27年4月に開催へ。狩野派400年の全貌に迫る半世紀ぶりの大回顧展
京都市の京都国立博物館で開館130周年記念 特別展「大狩野派」が開催される。室町時代から明治時代にいたる狩野派約400年の歴史をたどる大規模展で、「室町〜桃山編」「江戸〜明治編」の2部構成。全体の会期は2027年4月20日〜7月19日。

京都市の京都国立博物館で、開館130周年記念 特別展「大狩野派」が開催される。会期は2027年4月20日〜7月19日。室町時代から明治時代まで約400年にわたり活動した狩野派の絵画を総覧できる大規模展は、国内では半世紀ぶりの開催となる。

狩野派は、狩野正信を祖とし、室町時代から明治時代まで約400年にわたり活動した絵画流派。足利将軍家や織田信長、豊臣秀吉、徳川将軍家など、時代ごとの権力者と関わりながら、日本絵画史に大きな足跡を残した。本展では、狩野派を「不易流行」という視点から紹介。変わらぬ様式を継承しながらも、時代に応じて変化し続けた流派として、その歴史をたどる。
展覧会は第1部「室町〜桃山編」と第2部「江戸〜明治編」の2部構成で開催。国宝・重要文化財を含む多数の作品を通じて、狩野正信(1434〜1530)から橋本雅邦(1835〜1908)にいたる狩野派の展開をたどる。
国宝・重要文化財を含む多数の作品を展示
第1部「室町〜桃山編」では、狩野派の祖・正信から、漢画とやまと絵を融合させた元信(1477?〜1559)、桃山絵画を代表する永徳(1543〜90)、豊臣家に仕えた内膳(1570〜1616)など、永徳亡きあとの狩野派を支えた絵師たちへといたる流れを紹介する。



会場では正信《周茂叔愛蓮図》(国宝 室町時代・15世紀)、元信《四季花鳥図屏風》(重要文化財 1550頃)、永徳《洛中洛外図屏風》(国宝 1565)、内膳《南蛮屏風》(重要文化財 16〜17世紀)などを通じて、室町幕府の御用絵師に始まった狩野派が、時代の権力や文化と結びつきながら画域を広げていく過程をたどる。



第2部「江戸〜明治編」では、新時代の狩野派様式を確立した探幽(1602〜74)、京狩野の独自性を示した山雪(1590〜1651)、江戸の都市風俗を描いた英一蝶(1652〜1724)、木挽町狩野家の栄信(1775〜1828)、近代日本画へと接続する雅邦らを紹介する。探幽の《松に孔雀図壁貼付・襖》(重要文化財 1626)や《八尾狐図》(1637)、山雪《雪汀水禽図屏風》(重要文化財 17世紀)、一蝶《布晒舞図》(重要文化財 17世紀)、栄信《郭子儀・花鳥図》(19世紀)、雅邦《龍虎図屏風》(重要文化財 1895)などから、狩野派が探幽様式を基盤としながらも時代の変化に応じて多様な展開を遂げ、近代日本画の礎となっていく様相を知ることができる



新発見、初公開作品も
本展では、新発見、初公開作品5件も展示予定。従来その存在が知られていなかった作品に加え、存在は確認されていたものの、これまで公開が難しかった作品も含まれるという。なかでも《東山遊楽図屏風》は、2024年にオークションへの出品を契機に新たに発見されたもの。清水寺や豊国社を背景に、風流踊りなど桃山時代の風俗を描いた作品となっている。
会期は、第1部「室町〜桃山編」が2027年4月20日〜5月30日、第2部「江戸〜明治編」が6月8日〜7月19日。5月31日〜6月7日は展示替えのため休止となる。また、第1部・第2部それぞれの会期中にも一部作品は展示替えを実施予定。全作品の展示替えを行うことで、室町から明治までの狩野派の展開を段階的に紹介する。











