三連休に見たい展覧会ベスト21。岡﨑乾二郎の個展から東博の「江戸☆大奥」、大阪中之島美術館のルイ・ヴィトンまで
今週閉幕する/開幕した展覧会のなかから、とくに注目したいものをピックアップしてお届け。なお、最新情報は各館公式サイトを参照してほしい。

もうすぐ閉幕
奈良原一高「消滅した時間」(タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー / フィルム)

ゼラチン・シルバー・プリント 33.3 × 49.4 cm ©Narahara Ikko Archives
タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー / フィルムで、奈良原一高による個展「消滅した時間」が7月19日まで開催中だ。
本展では、1970年から74年にかけて滞在したアメリカを独自の巨視的な眼差しでとらえ、帰国後の1975年に写真集として結実した同名のシリーズより15点のヴィンテージプリントが展示されている。
会期:2025年6月12日〜7月19日
会場:タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー / フィルム
住所:東京都港区六本木5-17-1 AXISビル2階
電話番号:03-6432-9212
開館時間:12:00〜19:00
休館日:日月祝
料金:無料
「岡﨑乾二郎 而今而後 ジコンジゴ Time Unfolding Here」(東京都現代美術館)

岡﨑乾二郎による東京初の大規模個展「而今而後 ジコンジゴ Time Unfolding Here」が、東京都現代美術館で7月21日まで開催されている。
タイトルにある「而今而後」とは孔子の論語からとられたもの。「いまから後、その先も」という意味だ。岡﨑は2021年、脳梗塞で倒れ、リハビリを経験した。その後遺症で右半身が麻痺しているが、これは造形作家としての大きな「転回」にもなったという。「而今而後」と名打たれた本展は、この「転回」前の作品を広く見通しつつ、「転回」後である2022年以降に制作された新作を展覧するものだ。会場レポートはこちら。
会期:2025年4月29日~7月21日
会場:東京都現代美術館
住所:東京都江東区三好4-1-1
電話:050-5541-8600
開館時間:10:00~18:00 ※展示室入場は閉館の30分前まで
休館日:月(ただし、7月21日は開館)
観覧料:一般 2000円 / 大学生・専門学校生・65 歳以上 1400円 / 中高生 800円 / 小学生以下 無料
「鰭崎英朋」(太田記念美術館)

明治後期から昭和にかけて活躍し、「最後の浮世絵師」と称される絵師・鰭崎英朋(ひれざき・えいほう、1880~1968)。東京・神宮前の太田記念美術館で開催中のその個展が7月21日に閉幕する。
英朋は1897年(17歳)に浮世絵師・月岡芳年の門人である右田年英に入門。1902年(22歳)に尾崎紅葉の推薦により、春陽堂の編集局に入社。春陽堂から刊行された文芸雑誌の挿絵や口絵、あるいは小説の単行本の口絵を手がけ、泉鏡花や柳川春葉たちの物語の世界を華やかに彩った。
浮世絵版画が大衆の暮らしとともにあった最後の時代に英朋はどのような活躍をしたのか。本展は前後期(全点展示替え)計187点の作品によって、この「知られざる絵師」にスポットを当てるものとなっている。会場レポートはこちら。
会期:[前期]2025年5月31日~6月25日、[後期]6月28日~7月21日
会場:太田記念美術館
住所:東京都渋谷区神宮前1-10-10
電話番号:050-5541-8600
開館時間:10:30~17:30 ※入館は閉館の30分前まで
料金:一般 1200円 / 大学・高校生 800円 / 中学生(15歳)以下 無料