「DESIGN MUSEUM JAPAN展 2025」が開催へ。8人のクリエイターが見つけた各地の「デザインの宝物」に注目
国立新美術館で「DESIGN MUSEUM JAPAN展 2025~集めてつなごう 日本のデザイン~」が 開催される。会期は5月15日~25日。

東京・六本木の国立新美術館で「DESIGN MUSEUM JAPAN展 2025~集めてつなごう 日本のデザイン~」が 開催される。会期は5月15日~25日。
本展は、日本各地に存在する優れた「デザインの宝物」を発掘し、クリエイターの視点でひも解くことでその魅力を可視化。そしてネットワーク化を試みるものだ。この企画は2021年頃から国内外の各施設で開催されており、展覧会として国立新美術館で開催されるのは3回目となる。今回参加するのは、菊地敦己 (グラフィックデザイナー)、宮永愛子(現代美術作家)、塚本由晴(建築家)、五十嵐久枝(インテリアデザイナー)、菱川勢一(映像工芸作家)、深澤直人(プロダクトデザイナー)、宮前義之(デザイナー)、佐藤卓(グラフィックデザイナー)。
この8人によって注目されるのは、栃木(栃木県)、京都(京都府)、天理(奈良県)、大阪(大阪府)、米子(鳥取県)、大田(島根県)、高知(高知県)、宮崎(宮崎県)といったそれぞれ8つの地域。例えば、宮永愛子は、我々の生活にも馴染み深い「ヒラギノフォント」の明朝体が生まれた京都を訪ね、その土地との関係性について深掘りする。

菱川勢一は、漁船が陸で待つ家族や関係者に大漁を知らせるために用いたという「大漁旗」に着目。一点ものとしてつくられる鳥取・米子の染物工房を訪ね、その地に根付く文化と制作の現場をとらえる。

佐藤卓は、西日本きっての繁華街である宮崎市の西橘通り(ニシタチ)でスナックのリサーチを実施。お酒や会話を楽しむコミュニケーションを支える要素をデザイナーならではの視点で読み解いていく。

なお、本展の構成は、野見山桜(デザイン史家)、田根剛(建築家)、岡本健(グラフィックデザイナー)らが引き続き担当する予定となっている。