2026.9.2

2026年版:この秋ソウルで見るべき展覧会ベスト17

現代アートで盛り上がりを見せる韓国・ソウル。この秋チェックすべき展覧会をまとめてお届けする。 ※本記事は9月3日24時まですべての方にご覧いただけます。

Yang Ah Ham《Undefined Panorama 4.0》(2026)Photo by Seowon Nam Courtesy of Art Sonje Center
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ソウル北部:三清洞(サムチョンドン)エリア

「ソ・ドホ」(国立現代美術館ソウル館)

 国立現代美術館ソウル館では、韓国を代表する現代美術家ソ・ドホの大規模個展が開催されている。初期作品から代表作、現在進行中のプロジェクトまで、約30年にわたる活動をドローイング、彫刻、映像、インスタレーションなど約500点によってたどる、過去最大規模の展覧会だ。

 ソ・ドホは1962年ソウル生まれ。韓国からアメリカ、ヨーロッパへと移り住んだ自身の経験を起点に、「家」や移住、記憶とアイデンティティ、個人と共同体の関係を探究してきた。なかでも、かつて暮らした住宅や建築空間を半透明の布で実寸大に再現する作品で広く知られる。本展では、そうした代表作のみならず、学生時代のドローイングや資料などを集めた「Seed Bank」から、その後の創作がいかに展開していったのかを見せる。

 会場には、かつてソウル・城北洞で暮らした韓屋の門を再現した《Small Gate》(2017)や、建築表面を紙と擦り出しによって写し取る「Rubbing/Loving」シリーズ、ロンドン、ニューヨーク、ベルリン、プロビデンス、ソウルなど、各地で暮らした家の記憶を重ね合わせた「Perfect Home」が登場。さらに、半透明のポリエステル布による全長約21メートルの《Nest/s》(2024)などを通して、「家」を固定した場所ではなく、時間や人間関係とともに変化するものとしてとらえる作家の思考に迫る。

会期:2026年8月27日〜2027年2月9日 
会場:国立現代美術館ソウル館 
住所:30 Samcheong-ro, Jongno-gu, Seoul 
電話番号:+82 2-3701-9500 
開館時間:10:00〜18:00(水土〜21:00) 
休館日:要確認 
料金:一般8000ウォン

「Yang Ah Ham: Undefined Panorama」(アートソンジェセンター)

Yang Ah Ham《Undefined Panorama 4.0》(2026)Photo by Seowon Nam Courtesy of Art Sonje Center

 アートソンジェセンターでは、韓国のアーティスト、ハム・ヤンア(1968〜)の個展「Undefined Panorama」が開催されている。会期は7月31日〜10月4日。2018年から継続する長期リサーチプロジェクト「Undefined Panorama」に焦点を当て、新作《Undefined Panorama 4.0》(2026)をはじめ、これまでの作品とアーカイヴ資料を全3フロアにわたって紹介する。

 1990年代半ばから、社会構造と個人の関係を映像やインスタレーションなどによって考察してきたハム。「Undefined Panorama」では、デジタル革命や気候危機、パンデミックをめぐるシステムの機能不全など、現代社会に生じる複数の危機をひとつの固定された物語に回収することなく並置する。2019年に制作され、本展にあわせてリマスターされた映像《Undefined Panorama 2.0》(2019)などと新作を接続しながら、世界を理解するための「パノラマ」そのものを問い直す。

会期:2026年7月31日〜10月4日 
会場:アートソンジェセンター 
住所:87 Yulgok-ro 3-gil, Jongno-gu, Seoul 
電話番号:+82 2-733-8949 
開館時間:12:00〜18:00 
休館日:月 
料金:一般10000ウォン

パク・ソボ「Changing Unchanging」(Kukje Gallery)

Installation view of Park Seo-Bo's solo exhibition Changing Unchanging at Kukje Gallery Hanok Photo: Chunho An Image provided by Kukje Gallery

 Kukje Galleryでは、韓国の単色画(ダンセッファ)を代表するパク・ソボ(1931〜2023)の大規模回顧展「Changing Unchanging」が10月18日まで開催されている。作家の没後3年にあわせた本展では、K1、K3、韓屋の3つのスペースを使い、約40点によってその制作の変遷をたどる。

 タイトルは、生前のパクが繰り返し語った「変わらない者は滅びる。しかし、変わり方を誤った者もまた滅びる」という趣旨の言葉に由来する。反復的な身体行為によって画面を形成する「描法(Écriture)」を軸としながら、素材や色彩、支持体を変化させ続けた作家の実践を、「変化」と「持続」という2つの視点から読み直す構成となる。

会期:2026年8月24日〜10月18日 
会場:Kukje Gallery 
住所:54 Samcheong-ro, Jongno-gu, Seoul 
電話番号:+82 2-735-8449 
開館時間:10:00〜18:00(日・祝〜17:00) 
休館日:無休 
料金:無料

クリスティーン・サン・キム「Moon Mind」Gallery Hyundai

クリスティーン・サン・キム《Moon Mind》(2026)

 Gallery Hyundaiでは、ベルリンを拠点に活動するアメリカ人アーティスト、クリスティーン・サン・キム(1980〜)の個展「Moon Mind」が開催される。韓国で初となるギャラリー個展であり、Gallery Hyundaiでは初の個展。会期は8月26日〜10月18日。約30点の新作絵画とドローイングが発表される。

 聴覚障害を持つキムは、音を聴覚だけに属するものとしてではなく、言語や権力、アクセス、社会関係と結びついた構造としてとらえ、手話や音楽記号、図表などを転用した視覚言語を構築してきた。本展ではそうした関心を、心や記憶、家族、他者との関係、ルーツへと展開。これまでのドローイングからさらに踏み込み、作家にとって初となるシェイプド・キャンバスによる絵画を発表する。

会期:2026年8月26日〜10月18日 
会場:Gallery Hyundai 
住所:14 Samcheong-ro, Jongno-gu, Seoul 
電話番号:+82 2-2287-3577 
開館時間:10:00〜18:00 
休館日:月 
料金:無料

「2026 Korean Modern Masters 《Yoo Youngkuk: A Mountain Within Me》」(ソウル市立美術館

ユ・ヨングク《작품(Work)》(1964) cYoo Youngkuk Art Foundation

 ソウル市立美術館では、韓国抽象美術の先駆者ユ・ヨングク(1916〜2002)の生誕110年を記念した大規模回顧展「A Mountain Within Me」が開催されている。新たにスタートしたシリーズ「Korean Modern Masters」の第1弾で、未公開作品を含む絵画、レリーフ、写真、ドローイング、資料など170点以上を展示。1930年代から晩年まで、約60年に及ぶ活動をたどる。会期は5月19日〜10月25日。

 1935年に東京で抽象表現の実験を始めたユは、日本統治期、朝鮮戦争、急速な経済成長といった20世紀韓国の激動を経験しながら、一貫して抽象に取り組んだ。とりわけ山を主要なモチーフとし、鮮烈な原色と幾何学的な構成によって自然を内面的な風景へと変換したことで知られる。本展ではその造形言語の変化とともに、韓国近代美術における抽象の展開を検証する。

会期:2026年5月19日〜10月25日 
会場:ソウル市立美術館 西小門本館 
住所:61 Deoksugung-gil, Jung-gu, Seoul 
電話番号:+82 2-2124-8868 
開館時間:10:00〜20:00(金〜21:00、土日祝〜19:00) 
休館日:月 
料金:無料

「SOL LEWITT: OPEN STRUCTURE」アモーレパシフィック美術館

「SOL LEWITT: OPEN STRUCTURE」展示風景より

 アモーレパシフィック美術館では、コンセプチュアル・アートを代表するソル・ルウィット(1928〜2007)の韓国初となる大規模個展「Open Structure」が開催される。1960年代の初期作品から晩年の色彩豊かな作品、アーカイヴまで、ウォール・ドローイング、立体、絵画、写真、版画など45点を通してその活動を振り返る。会期は9月1日〜2027年2月28日。

 「アイデア」そのものを作品の中心に据えたルウィットは、線、格子、立方体、モジュールといった単純な要素に規則を与え、それを他者が実行することで作品を成立させた。本展では13点のウォール・ドローイングを同館の建築にあわせて新たに制作。作者の手による唯一の物体ではなく、指示と実行によって繰り返し生成される作品というルウィットの考えを、展示空間そのものを通して提示する。

会期:2026年9月1日〜2027年2月28日 
会場:アモーレパシフィック美術館 
住所:100 Hangang-daero, Yongsan-gu, Seoul 
電話番号:+82 2-6040-2345 
開館時間:10:00〜18:00 
休館日:月、1月1日、旧正月・秋夕の連休 
料金:一般1万8000ウォン

ク・ジョンア「OUSSSMOS」リウム美術館

ク・ジョンア「LAND OF OUSSS [GRAVITTA ]」(2026)展示風景

 リウム美術館では、ク・ジョンア(1967〜)の大規模個展「OUSSSMOS」が開催される。韓国における作家最大規模の個展で、約30年にわたる活動を紹介。M2の展示室にとどまらず、ロビーや壁のあいだ、韓国古美術を展示するM1など館内各所へ作品を展開する。会期は9月5日〜12月27日。

 クは、蓄光、香り、磁力、スケートパークといった視覚だけではとらえきれない要素を用い、空間に潜在する感覚やエネルギーを扱ってきた。「OUSSSMOS」は、2025年のLUMAアルル、2026年のクンストハウス・ブレゲンツに続くプロジェクトの展開でもある。作品と建築、鑑賞者の身体が交差することで、美術館の内部に固定的な方向や中心を持たない環境をつくり出す。

会期:2026年9月5日〜12月27日
会場:リウム美術館
住所:60-16 Itaewon-ro 55-gil, Yongsan District, Seoul,
電話番号:+82 2-2014-6901
開館時間:10:00〜18:00
休館日:月
料金:一般 18000ウォン

フリードリヒ・クナート「The Nearest Faraway Place」(Pace Seoul)

 ペース(Pace Seoul)では、ドイツ出身でロサンゼルスとヨーロッパを拠点とするフリードリヒ・クナート(1974〜)の個展「The Nearest Faraway Place」が開催される。2025年にPaceへ加入したクナートにとって、同ギャラリーのソウル拠点では初の個展。新作の絵画と水彩ドローイングを2フロアにわたって展示する。会期は9月1日〜10月24日。

 クナートは、美術史上の引用とポピュラーカルチャー、風景画、テキスト、ユーモアを混在させながら、郷愁や孤独、憧憬といった感情を扱ってきた。本展では「距離」と「場所」を軸に、曲がり角や丘の向こうへ消えていく道路、夕日を見つめる人物など、到着と出発のあいだに宙吊りになったような風景を描く。水彩による小品から大画面の油彩へと展開し、「ここ」と「遠く」を隔てる心理的な距離を探る。

会期:2026年9月1日〜10月24日 
会場:Pace Gallery Seoul 
住所:267 Itaewon-ro, Yongsan-gu, Seoul 
電話番号:+82 2-790-9388
開館時間:11:00〜18:00 
休館日:月、日 
料金:無料

ゲオルグ・バゼリッツ「Per Mano」(Thaddaeus Ropac Seoul Fort Hill)

ゲオルグ・バゼリッツ《Schatten 2》(2020)

 タデウス・ロパック(Thaddaeus Ropac Seoul Fort Hill)では、今年4月に逝去したドイツの画家ゲオルグ・バゼリッツ(1938〜2026)の個展「Per Mano」が開催される。生前の作家と緊密に協働しながら構想された展覧会で、晩年10年間の制作に焦点を当てる。会期は9月1日〜11月14日。

 中心となるのは、モノタイプによる絵画シリーズ「Darkness Goldness」(2019)と「Schatten」(2020)。いずれも韓国では初公開となる。「Schatten」はイスタンブールのサクプ・サバンジュ美術館(2024)、ビルバオ美術館(2025)での展示以来のまとまった公開となり、2015年のヴェネチア・ビエンナーレで発表された「Avignon」以降、バゼリッツが晩年に繰り返し向き合った身体と老い、死の問題をたどる。

会期:2026年9月1日〜11月14日
会場:Thaddaeus Ropac Seoul Fort Hill
住所:122-1 Dokseodang-ro, Yongsan-gu, Seoul
電話番号:+82 2-6949-1760
開館時間:10:00〜18:00
休館日:日月
料金:無料

ソウル南部:江南(カンナム)エリア

「Lee Kang So: Emergence and Dissolution」(ロッテ美術館)

 1970年代の韓国実験美術を牽引してきたイ・ガンソの、半世紀以上にわたる実践をたどる大規模個展。絵画、彫刻、インスタレーション、版画、写真、映像など約150点を通じ、身体の行為や時間、空間、偶然性を取り込んできた作家の活動を現在の視点から捉え直す。

 展覧会タイトルが示す「生成と消滅」を軸に、1970年代の実験的な作品から、カモやシカ、舟などのモチーフと余白を特徴とする近年の絵画までを紹介。作品を固定された完成形ではなく、鑑賞者との出会いによって新たな意味が生まれるプロセスとして提示する。

会期:2026年8月21日〜11月1日
会場:LOTTE MUSEUM OF ART
住所:LOTTE WORLD TOWER (7F), 300, Olympic-ro, Songpa-gu, Seoul
電話番号:+82 1544-7744
開館時間:10:30〜19:00 ※入場は閉館の30分前まで
料金:一般 20000ウォン

「SONGEUN × Unboxing Project: Generative Forms」(SONGEUN)

 SONGEUNでは、SONGEUN Art Awardの25周年を記念した「SONGEUN × Unboxing Project: Generative Forms」が開催されている。歴代の受賞者・ファイナリスト179名を集める大規模なグループ展で、Unboxing Projectとの協働によって構成される。会期は8月19日〜10月10日。

 展覧会の起点となるのは、25×25センチの合板4枚を収めた共通の「箱」。各作家はこの同一条件から新作を制作し、それぞれ異なる方法で素材と形式を展開する。2001年に若手作家の発掘・支援を目的として始まったSONGEUN Art Awardの25年間を振り返ると同時に、179通りの応答をひとつの空間へと集積することで、世代や媒体を横断する韓国現代美術の断面を提示する。

会期:2026年8月19日〜10月10日 
会場:SONGEUN 
住所:441 Dosan-daero, Gangnam-gu, Seoul 
電話番号:+82 2-3448-0100 
開館時間:11:00〜18:30 
休館日:日、祝 
料金:無料

マリーナ・ラインガンツ「Míope」(White Cube Seoul)

 ホワイトキューブ(White Cube Seoul)では、ブラジル出身のマリーナ・ラインガンツ(1983〜)による韓国初個展「Míope」が開催される。サンパウロのスタジオでこの1年間に制作された新作を中心とする展覧会で、会期は9月1日〜10月24日。

 ポルトガル語で「近視」を意味するタイトルが示すように、本展では遠景と近景、俯瞰と微視的な視点がひとつの画面上で交錯する。ラインガンツは、幼少期を過ごしたブラジルの農場の記憶や自然環境を出発点に、実在する場所と想像上の風景を混在させてきた。油彩、水彩、刺繍、タペストリーなどを通じ、風景、水面、室内、植物や動物を想起させる断片的な形態が、見る距離に応じて浮上し、再び溶けていく。

会期:2026年9月1日〜10月24日
会場:White Cube Seoul
住所:6 Dosan-Daero 45-gil, Gangnam-gu, Seoul
電話番号:+82 2 6438 9093
料金:無料

エド・アトキンス「1 day in space」(Gladstone)

 グラッドストーン(Gladstone)は漢南洞に移転するソウル拠点のオープニング展として、イギリス出身のエド・アトキンス(1982〜)による個展「1 day in space」を開催する。会期は8月31日〜10月31日。大型の新作映像を中心に、写真、彫刻、フロッタージュなどを発表する。

 高精細CGやデジタル・アバターを用い、身体や死、喪失、テクノロジーによる代替を考察してきたアトキンス。本展ではその視線を意図的にアナログな手法へと移し、家族写真や家庭生活のイメージを手がかりに、時間の経過と記憶を扱う。新作映像《16th of April 2026, 19.21′30″ (Passive Mech)》(2026)をはじめ、写真が「現実」を保存すると同時に変質させる媒体であることを問い直す。

会期:2026年8月31日〜10月31日
会場:Gladstone Seoul
住所:760, Samseong-ro, Gangnam-gu, Seoul
電話番号:+82 2 6218 0760
開館時間:10:00〜18:00
休館日:日月
料金:無料

Mr.「ON THE THRESHOLD OF TOMORROW」(Perrotin Seoul)

Mr.《A Promise on their Way Home》(2026)(制作過程)

 ペロタン(Perrotin Seoul)では、日本のアーティストMr.(1969〜)の個展が開催される。会期は9月1日〜10月24日。

 Mr.は1990年代から、マンガやアニメ、ゲームなど日本のサブカルチャーの視覚言語を取り込みながら、少女像や都市の風景を鮮烈な色彩で描いてきた。村上隆のスタジオで活動を始め、いわゆる「スーパーフラット」の文脈とも深く関わってきたMr.だが、その画面には、キャラクター表現の軽やかさと同時に、都市生活の不安や欲望、災害以降の日本社会への意識が繰り返し現れる。

会期:2026年9月1日〜10月24日
会場:Perrotin Seoul
住所:10 Dosan-daero 45-gil, Gangnam-gu, Seoul
電話番号:+82 2 545 7978
開館時間:10:00〜18:00
休館日:日月
料金:無料

ソウル西部:汝矣島(ヨイド)エリア

「The Cubists: Inventing Modern Vision」(ポンピドゥー・センター・ハンファ)

ロベール・ドローネー《パリの街》(1910〜12)(部分) Domaine public. © Photo : Centre Pompidou, MNAM-CCI/Georges Meguerditchian/Dist. GrandPalaisRmn

 今年開館したポンピドゥー・センター・ハンファの開館記念展として、「The Cubists: Inventing Modern Vision」が開催されている。パリのポンピドゥー・センターのコレクションを中心に、40名以上の作家による絵画・彫刻約90点を8章構成で紹介。会期は10月4日まで。

 パブロ・ピカソジョルジュ・ブラック、フアン・グリス、フェルナン・レジェ、ソニア&ロベール・ドローネーらに加え、アルベール・グレーズ、アメデ・オザンファン、ナタリア・ゴンチャロワらの作品を通じ、1900年代初頭のパリで生まれたキュビスムが国際的に展開していく過程をたどる。また「KOREA FOCUS」では、20世紀初頭の韓国近代美術形成においてパリが果たした役割に着目。美術だけでなく写真、文学、舞踊を横断し、西洋のキュビスムと韓国のモダニズムとの接点を検証する。

会期:2026年6月4日〜10月4日 
会場:ポンピドゥー・センター・ハンファ 
住所:63 Building, 50 63-ro, Yeongdeungpo-gu, Seoul 
開館時間:10:00〜18:00(水土〜21:00) 
休館日:月
料金:一般28000ウォン

ソウル市外:ヨンイン、ウォンジュ

「2026 Art Spectrum ARoomWhereEveryRadioIsTunedtoDifferentStations」(ホアム美術館)

 ホアム美術館(Hoam Museum of Art)では、「Art Spectrum 2026 《ARoomWhereEveryRadioIsTunedtoDifferentStations》」が開催される。2001年に韓国の若手作家を発掘・支援するために始まった「Art Spectrum」は、2024年から対象をアジアへと拡大。今回はパリのパレ・ド・トーキョーとの共同企画により、10ヶ国から23のアーティストやコレクティブが参加する。会期は9月1日〜12月27日。

 本展では、視覚芸術のみならず、映画、パフォーマンス、建築、デザイン、音楽、ファッション、出版などを横断し、単一の「アジア」という像へ収斂しない複数の実践を並置する。タイトルは「すべてのラジオがそれぞれ異なる放送局に合わせられた部屋」を意味するもの。館内外へ作品を展開し、異なる歴史や言語、政治的・技術的条件から発せられる複数の「周波数」が、互いに干渉し、共鳴する状況をつくり出す。キム・ジスの映像《Wheels》(2026)などが出品される。

https://www.leeumhoam.org/hoam/exhibition/96?params=Y

会期:2026年9月1日〜12月27日
会場:ホアム美術館
住所:38 Everland-ro 562beon-gil, Pogok-eup, Cheoin-gu, Yongin-si, Gyeonggi-do
電話番号:+82-31-320-1801~2
開館時間:10:00〜18:00 ※入場は閉館の30分前まで
休館日:月、9月25日、1月1日
料金:一般 2万ウォン

「En Attendant」(Museum SAN)

 江原道・原州のMuseum SANでは、イ・ベ(1956〜)の個展「En attendant」が開催されている。同館の開館以来初となる韓国人作家の個展で、約50年にわたる制作を絵画、彫刻、インスタレーション、映像によってたどる。会期は12月6日まで。

 イ・ベは木炭を主要な素材として、火によって木が炭へと変化し、やがて再び火を生み出すという循環を作品に取り込んできた。本展では館内の展示室だけでなく、本館入口から屋外庭園まで6つの空間へ作品を展開。安藤忠雄による建築と周囲の自然環境に応答しながら、黒という色、物質の変容、身体的な筆致、時間の循環という作家の主要な問題を横断する。屋外には《Brushstroke》(2026)なども展開される。

会期:2026年4月7日〜12月6日
会場:Museum SAN
住所:260, Oakvalley 2-gil, Jijeong-myeon, Wonju-si, Gangwon-do
電話番号:+82-1-033-730-9000
開館時間:10:00〜18:00 ※入場は閉館の1時間前まで
休館日:月
料金:一般 23000ウォン