2026.8.31

次世代デザインイベント「alter. 2026, Tokyo」が日本橋で開催。青木淳、フェイ・トゥーグッドらが選考

次世代のクリエイターによるプロトタイピングとコラボレーションを通じて、プロダクトデザインの新たな可能性を探る「alter. 2026, Tokyo」が、日本橋三井ホールで開催される。会期は10月29日〜11月1日。国内外から選出された12組・約55名のクリエイターが参加する。

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 次世代のデザインイベント「alter. 2026, Tokyo」が、東京・日本橋の日本橋三井ホールで開催される。会期は10月29日〜11月1日。

12組・約55名が参加

 「alter.」は、デザインやアート、建築など異なる領域で活動する次世代のクリエイターがチームを組み、プロトタイピングとコラボレーションを通して新しいプロダクトデザインのあり方を探るプロジェクト。一般的な見本市のように出展者が出展料を支払う形式ではなく、提案を審査によって選出し、規模に応じて最大300万円の制作補助が支給されることも特徴となっている。

昨年の様子

 2025年の初開催には、28組の応募から選ばれた11プロジェクト・59名が参加し、4日間で約3500人が来場。2回目となる今年は12組・約55名のクリエイターが選出された。参加者はプロダクトデザイナーに限らず、アーティスト、建築家、写真家、職人、エンジニア、研究者など多岐にわたる。

 選考を担ったコミッティメンバーには、京都市京セラ美術館館長で建築家の青木淳をはじめ、家具、ファッション、彫刻、インテリアを横断するイギリスのデザイナー/アーティストであるフェイ・トゥーグッド、ヴィトラ・デザイン・ミュージアムのキュレーターであるヨハン・デュレル、「MATTER and SHAPE」のアーティスティック・ディレクターを務めるダン・ソーリー、『Wallpaper*』ミラノ・エディターのローラ・メイ・トッドが名を連ねる。

 会場は、異分野のクリエイターがチームを組み、プロダクトと展示空間を一体的に設計する「EXHIBITION」を中心に構成。個別ブースを並べるのではなく、会場全体がひとつの展覧会となる。出展プロジェクトには、市森天颯、菊田潤、柳澤春馬(FORMULA)、Sisan Leeによる「A SITTING ROOM」、大道くらら、狩野佑真、谷口弦による「Capillary Drift」、荒井優作、小林椋、山本卓弥による「Obscured Apparatus」、有本怜生、池部ヒロト、泉田剛、矢澤飛鳥による「Technofossil Archive」、9名による「他力研究所 -実験茶会-」などが選ばれている。

「alter. 2026, Tokyo」出展クリエイター
「alter. 2026, Tokyo」出展クリエイター過去作品例

新たなプログラムも

 また今年は、プロジェクト展示「EXHIBITION」に加え、新たなプログラムも拡充。プロトタイプを展示で終わらせず、販売を通して社会や生活へ送り出す「CIRCUIT」では、2025年のプロトタイプのその後や企業とアーティストによる実験的な制作物なども紹介し、会場の展示作品も購入できるようにする。

 さらに、展示された家具やオブジェクトの一部を実際に使いながら滞在できる「LOUNGE / STUDIO」も新設。出展クリエイターやゲストによるトークの公開収録も行われる。

 このほか、コミッティメンバーが最優秀プロジェクトを選ぶ「AWARD」や、制作過程や批評を記録する日英バイリンガルのアーカイブも展開される予定だ。

 プロダクトを完成品として提示するだけでなく、その制作過程や使われ方、流通までを含めてデザインの可能性をとらえ直そうとする「alter.」。アートや建築、工芸、テクノロジーなど、既存のジャンルを横断する若手クリエイターたちの実験に注目したい。