2026.9.2

箱根美術館がリニューアル。人間国宝の手がける展示ケースやカフェが登場

神奈川県箱根町の強羅にある箱根美術館が、施設および展示環境の全面的なリニューアルを経て、10月30日にプレオープン、12月23日にグランドオープンする。

箱根美術館と石楽園
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 1952年、神奈川県箱根町の強羅に開館した箱根美術館が、施設および展示環境の全面的なリニューアルを経て、10月30日にプレオープン、12月23日にグランドオープンする。

箱根美術館の本館外観

外観が開館当時の伝統色に

 今回のリニューアルでは、建築、美術、庭園がより美しく調和する空間への刷新が行われる。プレオープン時には、別館、休憩所の外観が開館当時の伝統色である「鳥の子色」(淡い黄色)へと復元され、特徴的な青瓦との鮮やかな調和がよみがえる。あわせて、通常は非公開となっている「奥庭」が特別公開されるほか、神仙郷の苔庭や石楽園で、秋の景色を楽しめるようになる。

神仙郷の日光殿お池
神仙郷の苔庭

 プレオープンに合わせて新設されるカフェスペースには、木工芸の重要無形文化財保持者(人間国宝)・村山明が手がける銘木のカウンターを設置。大きな窓から明星ヶ岳や苔庭を望む落ち着いた空間で、スペシャルティコーヒーやオリジナルパンを味わうことができる。また、茶室「真和亭」では自然農法で栽培された抹茶と季節の和菓子が提供される予定だ。

展示空間も一新

 さらに、これまで非公開であった別館が新たな展示空間として公開され、三代徳田八十吉や松井康成らによる近現代の工芸名品が並ぶ。

尾形光琳《波に白鷺図》(18世紀、江戸時代)

 グランドオープンからは本館展示室が公開となり、木工芸の人間国宝・須田賢司が制作する指物技法の展示ケースを新設。創立者の意匠を受け継ぎながら、尾形光琳《波に白鷺図》(18世紀、江戸時代)や《縄文火焔形土器深鉢》(縄文時代中期)をはじめ、をはじめ、琳派、中国陶磁、縄文・弥生土器や埴輪など、同館を代表するコレクションの魅力を静かに引き立てる空間へと生まれ変わる。

《縄文火焔形土器深鉢》(縄文時代中期)