2026.9.2

国立国際美術館のコレクション展で大阪中之島美術館所蔵の田中敦子による素描8点を展示中

大阪・中之島の国立国際美術館で、コレクション展「開館50周年記念プレ企画 コレクション1:私/行為」が開催中。大阪中之島美術館との連携事業の一環で、両館が所蔵する田中敦子作品をあわせて展示している。会期は11月3日まで。

「開館50周年記念プレ企画 コレクション1:私/行為」展示風景 撮影:福永一夫
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 大阪・中之島の国立国際美術館で、コレクション展「開館50周年記念プレ企画 コレクション1:私/行為」が開催中。同館と大阪中之島美術館による連携事業の一環で、両館が所蔵する作家・田中敦子の作品をあわせて展示している。会期は11月3日まで。

中之島エリアとゆかりの深い田中敦子を紹介

 本取り組みは、中之島エリアの文化的魅力の向上と地域活性化を目指す新たな連携事業「コレナカ(Collections in Nakanoshima NMAO–NAKKA)」の第1弾として実施されている。作品や作家への理解をより深く提供するとともに、エリア全体の魅力を発信するのが狙いだ。

 田中敦子(1932〜2005)は大阪市生まれの、戦後日本を代表する作家のひとり。中之島エリアとゆかりの深い「具体美術協会」に55年から参加し、主要メンバーとして活躍した。電球や管球、それらをつなぐコードから着想を得た独自の表現を確立し、その作品は国際的にも高く評価されている。代表作には《電気服》(1956/再制作1986)や《地獄門》(1965〜69)などが挙げられる。

大辻清司の写真集『GUTAI PHOTOGRAPH 1956-1957』(2012)より、田中敦子《電気服》(1956) 国立国際美術館
田中敦子《地獄門》(1965-69) 国立国際美術館 © Kanayama Akira and Tanaka Atsuko Association

 現在開催中のコレクション展は、2027年に迎える開館50周年のプレ企画として、ポール・セザンヌから1960年代半ばまでに制作された約140点を紹介するもの。田中の作品は、戦後美術に重要な足跡を残した女性作家を特集する最終章に展示されている。同館が所蔵する田中敦子の大作絵画《地獄門》および大辻清司が撮影した《電気服》の写真に加え、大阪中之島美術館が所蔵する素描8点を一堂に公開。両館のコレクションを組み合わることで、作家の思考や制作プロセスを立体的に浮かび上がらせる試みとなっている。

田中敦子《無題(1)》(1956) 大阪中之島美術館 © Kanayama Akira and Tanaka Atsuko Association
田中敦子《無題(6)》(1956) 大阪中之島美術館 © Kanayama Akira and Tanaka Atsuko Association