EXHIBITIONS

高松芸術港 碧海:Autumn

高松シンボルタワー マリタイムプラザ ホール棟2階
2025.10.03 - 11.30
 高松シンボルタワー マリタイムプラザ ホール棟2階で「高松芸術港 碧海:Autumn」が開催されている。

 高松芸術港の第6章では「碧海:Autumn」と題し、2つの現代美術画廊から7名のアーティストの作品が展示。「Main Space」と「Project Room」の2つの会場を使って展開される本展では、絵画・立体・インスタレーションが展示され、国内外の作家で構成されている。出展作家は、潮田友子、大西晃生、坂口寛敏、西川由里子、根岸芳郎、橋本直明、リアム・ギリック、李旭。総合ディレクターは、GALLERY KTOの田中利孝。

 潮田の作品は、幾何学的な構造を持つ立体作品と、潮田の主要な仕事となるスキージを用いた絵画作品が空間で展開される。大西は、最新の技術であるAIを用いて、真実と虚像の境界を観者に問いただす。坂口は、砂を用いた新作の絵画を発表。西川は反復する瓶の像と染色が表す空気の層を表現し、加えて「林檎像」シリーズから電球を使ったインスタレーションを展示している。

 橋本は、初の試みとなる空間を使った作品構成を行い、瀬戸内海をイメージした作品群が並ぶ。ギリックの作品は、高さ2.4メートルの木の壁からLEDの光が照射され、作品を観賞する際には目が痛くなるほどの光が放たれる。李は、使い古されたテニスボールを素材に、ポニーの姿をしたロッキングチェアの彫刻作品を制作。浮遊感のある作品体験を与え、ル・コルビュジエの名作「シェーズロングチェア」からもインスピレーションを受け制作されているという。

 なお、大西のインスタレーションは、10月3日から10月6日の4日間に限定して展示。また、ギリックの作品は、10月9日から展示されている。