EXHIBITIONS

中西夏之「砂絵の再生」

2025.10.14 - 10.31

カーボランダム・ホワイトランダム 2017 展示風景より

 YOKOTA TOKYOで、中西夏之の個展「砂絵の再生」が開催されている。

 中西は1975年に《カーボランダム・ホワイトランダム》と題された、白と黒の二種類の金属砂をもちいた作品を初めて発表。この作品は、床から水平に浮いた左右ふたつのテーブルと、そのあいだに橋渡しされた上皿天秤の3つの部分から成り立っている。そして、それらテーブルの上に落とされた砂は、展示ののち落とされ、片づけられ、またいずれか再生されるものとして予め想定されていた。これまで、現れる文字などを組み替えながら《カーボランダム・ホワイトランダム》は5度制作されてきた。

 本展の再生は、中西が思考していた試みを知り、今後も続くと想定された「再生の連なり」の一端を示す試みとして行われる。