EXHIBITIONS

企画展

装飾をひもとく―名古屋の建築・再発見

高島屋史料館 金城市場
2025.09.27 - 12.25
 高島屋史料館 金城市場で、企画展「装飾をひもとく―名古屋の建築・再発見」が開催されている。

 東京・日本橋高島屋S.C.本館内にある高島屋史料館TOKYOで開催された「装飾をひもとく」展(監修:五十嵐太郎、執筆協力:菅野裕子、2020年9月〜2021年2月)は、コロナ禍でありながら好評を博し、多くのリクエストを受けて会期中の図録刊行も実現した。その後の続編「さらに装飾をひもとく」展(2024年9月〜2025年2月)では、バージョンアップした会場配布の「日本橋の建築・再発見!マップ」や「日本橋高島屋S.C.装飾スタンプラリー」を多くの来場者が楽しみ、反響を呼んだ。そして今回は、名古屋での展示が開催されている。

 本展は、東京で開催された「さらに装飾をひもとく」の来場者から寄せられたの声を受けて実現された。今回の展示は、東京で用いられた展示什器を、名古屋と東京を拠点に活動する建築設計事務所・analogueが改修し、名古屋版として再生するプロジェクトでもあるという。東京日本橋から、名古屋の建築装飾へと進化を遂げたユニークな展示什器となっている。展示会場である金城市場は、展示什器を設計するanalogueが、2024年から改修設計を監修している建物でもある。

 展覧会で取り上げられている建築は、帝冠様式、古典主義、結婚式教会が使うゴシック様式、土木構造物、そしてジェイアール名古屋タカシマヤの入るJRセントラルタワーズなど。約12の名古屋の建築において、その建築装飾を紐解いていく。