SEEEU　ヨーロッパ写真月間 2025

　東京都内各所の公共空間で、日本初ヨーロッパの写真祭「SEEEU　ヨーロッパ写真月間 2025」が開催される。

　本展は、ヨーロッパのいまをとらえる写真を通して、人々が現在直面している出来事を見つめ、日本と世界との新たな接点を生み出す。ヨーロッパの現代写真家約10名による200点を超える作品が展示される。展示は工事現場の仮囲い、商業施設の屋外、大使館、文化施設、カフェ、ギャラリーなど、都内各所の公共空間で展開され、誰もが無料で自由に鑑賞できる形式となっている。

　2025年のテーマは「Reframing Realities：現実の新たな輪郭」。現代ヨーロッパにおける多様な視点の再解釈を試みるものであり、活気あるコミュニティ、メディア環境、流動するアイデンティティのなかで変容する現実を、多様な枠組みからとらえ直す。写真家たちは、記録と創造の境界を行き来しながら、自己演出や加工されたイメージ、美の合成、あるいは生物多様性の喪失といった現代的な要素に向き合っている。