EXHIBITIONS

万博・日本画繚乱ー北斎、大観、そして翠石ー

2025.07.19 - 08.25, 2025.08.27 - 09.28
 福田美術館と嵯峨嵐山文華館で「万博・日本画繚乱ー北斎、大観、そして翠石ー」が開催される。

 世界各国の最先端技術が一堂に会する万国博覧会(万博)は、近代日本にとっても、文化や芸術を通して国際社会にその存在を示す重要な舞台だった。本展では、明治から昭和にかけて、国家の威信を背負い万博に出品した日本画家たちの名品を紹介する。

 万博では、葛飾北斎による『北斎漫画』などにはじまり、橋本雅邦、竹内栖鳳、大橋翠石、横山大観、上村松園といった日本画壇の巨匠たちが、時代の最先端を代表する表現として作品を送り出した。その多くは開催国で販売され、現存するものはわずかだが、彼らの熱意と画技は、ほかの作品にも宿っている。

 福田美術館では、約3年ぶりの公開となる大観の大作《富士図》をはじめ、画家たちの創作の背景や万博の意義にも迫る。嵯峨嵐山文華館では、各時代に活躍した画家たちが「世界に挑んだ軌跡」を浮き彫りにする展示を行う。