コレクション展示：日本と西洋の近代美術Ⅱ（ピカソ《ゲルニカ（タピスリ）》など）

　群馬県立近代美術館で「コレクション展示：日本と西洋の近代美術Ⅱ（ピカソ《ゲルニカ（タピスリ）》など）」が開催される。

　ピカソや同時代の画家たちは、建築と芸術の統合を求めて、自身の絵画作品を室内に飾るタピスリにするプロジェクトに取り組んだ。ピカソは様々な織物工房と協働して作品をタピスリに再現しており、《ゲルニカ（タピスリ）》はそのひとつだ。《ゲルニカ》をほぼ原寸大に再現したこのタピスリは、1950年代後半から80年代にかけて3点つくられた。第1の作品はニューヨーク国連本部の安全保障理事会議場前に飾られ、第2の作品はフランスのドイツ国境に位置し第二次世界大戦の激戦地であったコルマールのウンターリンデン美術館が所蔵。第3の作品が群馬県立近代美術館に所蔵されている。

　染織作品であるタピスリは光に弱いため、年に1度、期間を限定して展示。本展は、その《ゲルニカ（タピスリ）》を公開する。