EXHIBITIONS
ハナン美弥「遠く離れた縁」
熊本県荒尾市のレジデンス施設AIR motomotoで、ハナン美弥による個展「遠く離れた縁」が開催される。
ハナン美弥は熊本市出身。日本では放射線技師として病院に務めていた。1998年に渡米し、現在はアメリカ・ネバダ州リノ市を拠点に活動している。失われつつある歴史上の話に関心を持ち、近年はアメリカでの日本人移民の歴史を追及した研究を実施。学術記事の執筆とともに美術作品を制作している。
ハナンは世界各国で展覧会を開催し、フランクリン・リサーチ・グラント(2024)、ネバダ・アートカウンシル・フェローシップ(2023)などを受賞。ブライトン・プレスとの共同制作によるアーティストブックは、アメリカ議会図書館、ハーバード大学、スタンフォード大学など30以上の施設のコレクションに追加された。2012年、TEDx San Diegoの依頼によりインスタレーションを制作。2013年にはサン・ディエゴ・メサ・カレッジより優秀卒業生賞。サンディエゴ州立芸術学博士課程を修了後、2007年にサンフランシスコ・アート・インスティテュート修士号を特待奨学生で修得。インターディシプリナリー・アーティスト(アメリカ)、ネバダ大学リノ校准教授。
本展に際して、ハナン美弥は次のように述べている。
「私は世界を、一連の歴史や次々とつながる生命や出来事の連なりとしてとらえています。そして、土地や自然はそれらの誠実な記録であると考えています。自然から得たイメージや素材を誘発因子として用いた私の作品は、ほとんど知られていない、あるいは失われつつある物語を保存しようとする試みです。
今回の作品は『Crossing the Ocean』というリサーチ・プロジェクトの一部であり、明治末期にアメリカの鉄道建設のために海を渡った日本人労働者たちの墓を偶然発見したことがきっかけで始まりました。世界には多くの移民が海を渡っています。その多くは、生きるためにやむを得ず、あるいはより良い生活を求めて移民となった人々です。彼らが海を渡るとき、どれほどの期待や不安、そして希望を抱いていたのか私は、米国に渡った日本人移民として、その気持ちを共有しています。
この作品は、家族と離れ、鉄道建設に尽力しながらも、二度と祖国・日本の地を踏むことなく亡くなった人々、そして太平洋が記憶しているであろう彼らの心情に思いを馳せたものです」(展覧会ウェブサイトより)。
ハナン美弥は熊本市出身。日本では放射線技師として病院に務めていた。1998年に渡米し、現在はアメリカ・ネバダ州リノ市を拠点に活動している。失われつつある歴史上の話に関心を持ち、近年はアメリカでの日本人移民の歴史を追及した研究を実施。学術記事の執筆とともに美術作品を制作している。
ハナンは世界各国で展覧会を開催し、フランクリン・リサーチ・グラント(2024)、ネバダ・アートカウンシル・フェローシップ(2023)などを受賞。ブライトン・プレスとの共同制作によるアーティストブックは、アメリカ議会図書館、ハーバード大学、スタンフォード大学など30以上の施設のコレクションに追加された。2012年、TEDx San Diegoの依頼によりインスタレーションを制作。2013年にはサン・ディエゴ・メサ・カレッジより優秀卒業生賞。サンディエゴ州立芸術学博士課程を修了後、2007年にサンフランシスコ・アート・インスティテュート修士号を特待奨学生で修得。インターディシプリナリー・アーティスト(アメリカ)、ネバダ大学リノ校准教授。
本展に際して、ハナン美弥は次のように述べている。
「私は世界を、一連の歴史や次々とつながる生命や出来事の連なりとしてとらえています。そして、土地や自然はそれらの誠実な記録であると考えています。自然から得たイメージや素材を誘発因子として用いた私の作品は、ほとんど知られていない、あるいは失われつつある物語を保存しようとする試みです。
今回の作品は『Crossing the Ocean』というリサーチ・プロジェクトの一部であり、明治末期にアメリカの鉄道建設のために海を渡った日本人労働者たちの墓を偶然発見したことがきっかけで始まりました。世界には多くの移民が海を渡っています。その多くは、生きるためにやむを得ず、あるいはより良い生活を求めて移民となった人々です。彼らが海を渡るとき、どれほどの期待や不安、そして希望を抱いていたのか私は、米国に渡った日本人移民として、その気持ちを共有しています。
この作品は、家族と離れ、鉄道建設に尽力しながらも、二度と祖国・日本の地を踏むことなく亡くなった人々、そして太平洋が記憶しているであろう彼らの心情に思いを馳せたものです」(展覧会ウェブサイトより)。