EXHIBITIONS

平野薫「空の衣服 – Covering Emptiness -」

2025.05.16 - 05.31
 EUREKAで、平野薫による個展「空の衣服 – Covering Emptiness -」が開催されている。

 平野薫は1975年長崎県生まれ。2003年に広島市立大学大学院芸術学研究科博士後期課程総合造形芸術専攻を修了。2008年、ACC日米芸術交流プログラムによりニューヨークにて研修。2009年、文化庁新進芸術家海外研修制度によりベルリンにて研修。2010年、ポーラ美術振興財団在外研修員としてベルリンにて研修。現在は広島県を拠点に活動している。主な展覧会に「服の記憶」(アーツ前橋、群馬、2014)、「Remembering Textiles」(tim、LWL、ドイツ、2016)、「交わるいと」(広島市現代美術館、2017)、「記憶と歴史」(ポーラ美術館、神奈川、2018)、どこかで?ゲンビ「傘」(ヱビデンギャラリー、広島、2022)、「コレクション展 2023-I」(広島市現代美術館、2023)、「手のひらから宇宙まで」(アーツ前橋、群馬、2023)など。

 平野は、古着の衣服や傘などを糸の一本一本にまで解き、結び直して再構成するインスタレーションを手がけてきた。糸という素材に還元することで時間を可視化させ、そこに個人の記憶、社会や歴史の関係を浮かび上がらせる。本展では、戦争柄の着物を解いたインスタレーションとドローイングを展示している。