EXHIBITIONS
福島秀子展
STANDING PINE 東京で、日本の戦後美術を代表する女性抽象画家のひとり、福島秀子の個展が開催される。
福島秀子(1927〜1997)は東京都生まれ。文化学院卒業後、1948年に北代省三、山口勝弘らとともに前衛美術グループ「七耀会」を結成。1951年には瀧口修造が命名した「実験工房」に参加し、舞台芸術や映像、美術などジャンルを越えた表現に取り組む。多様なメディアを横断しながら、総合的な芸術実践に携わるいっぽうで、独自の抽象絵画を追求。1950年代半ばには、型押し(スタンピング)によって円や矩形、線を画面に浮かび上がらせる独自の技法を確立し、自らの表現を深化させていった。
その制作は1950年代から1990年代にかけて国内外で継続的に発表され、フランスの批評家ミシェル・タピエの支持も受けながら、パリ青年ビエンナーレ(1961)への出品を契機に渡仏するなど、国際的にも活動の場を広げた。モノクロームによる「弧」シリーズや、青を基調とした作品、パラフィン・ワックスを用いたコラージュなど、時代ごとに異なる手法を取り入れながら、一貫して静謐かつ探究的な姿勢を貫いた。
本展では、福島が長年にわたり探求した「円」や「青」といった造形的・色彩的テーマ、そして「スタンピング(型押し)」技法を用いた作品を中心に14点を展示。
近年、国内外で女性作家による抽象芸術の再評価が進むなか、福島の作品にも改めて注目が集まっている。本展がこうした動向と呼応しつつ、現代の視点から作家の作品世界に改めて向きあう機会となる。
福島秀子(1927〜1997)は東京都生まれ。文化学院卒業後、1948年に北代省三、山口勝弘らとともに前衛美術グループ「七耀会」を結成。1951年には瀧口修造が命名した「実験工房」に参加し、舞台芸術や映像、美術などジャンルを越えた表現に取り組む。多様なメディアを横断しながら、総合的な芸術実践に携わるいっぽうで、独自の抽象絵画を追求。1950年代半ばには、型押し(スタンピング)によって円や矩形、線を画面に浮かび上がらせる独自の技法を確立し、自らの表現を深化させていった。
その制作は1950年代から1990年代にかけて国内外で継続的に発表され、フランスの批評家ミシェル・タピエの支持も受けながら、パリ青年ビエンナーレ(1961)への出品を契機に渡仏するなど、国際的にも活動の場を広げた。モノクロームによる「弧」シリーズや、青を基調とした作品、パラフィン・ワックスを用いたコラージュなど、時代ごとに異なる手法を取り入れながら、一貫して静謐かつ探究的な姿勢を貫いた。
本展では、福島が長年にわたり探求した「円」や「青」といった造形的・色彩的テーマ、そして「スタンピング(型押し)」技法を用いた作品を中心に14点を展示。
近年、国内外で女性作家による抽象芸術の再評価が進むなか、福島の作品にも改めて注目が集まっている。本展がこうした動向と呼応しつつ、現代の視点から作家の作品世界に改めて向きあう機会となる。