EXHIBITIONS

BABU「Btill AlivE」

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 アニエスベー ギャラリー ブティックで、BABU(バブ)による個展「Btill AlivE」が開催されている。

 BABUは、北九州在住のストリートアーティスト、スケートボーダー、現代美術作家。国内外各地に赴き、多数のストリートアートを制作。そのいっぽうで、ストリートカルチャーをベースにした、様々な領域を超える映像制作、絵画、ドローイング、彫刻作品、タトゥーなどの作品を制作しており、ストリートの思想を生きる数少ないアーティストのひとりである。スケートボード、廃材、ゴミ、捨てられた絵画などをコラージュした作品や映像作品は、旅を通じて磨いた独自の感性で表現される。

 近年では、現代美術のフィールドでも活躍しており、「Reborn-Art Festival」(宮城)、「VOCA展2018」(上野の森美術館、東京)、「YES NO」(OIL by 美術手帖、東京)ほか、GALLERY SOAP(福岡)での複数の展覧会や、B GALLERY(BEAMS JAPAN、東京)、ワタリウム美術館(東京)、東京藝術大学、北九州市立美術館、熊本現代美術館などでも作品を発表。

 既存の枠組みにとらわれず、多領域を横断しながら制作を続けるBABU。2024年に同廊で開催された展覧会「elective affinities Part II」への参加をきっかけに、本展の開催が実現した。

 BABUの作品は、ストリートカルチャーの自由と自律の精神を内包しつつ、遊びの要素とアートとしてのコンセプチュアルな視点を融合。自身の作品について言葉で多くを語ることはないが、その表現は、ストリートでの実践と交流を通じて育まれてきたものとなっている。本展では、復興が進まない能登半島の被災地で撮影された映像作品や、大正12年の関東大震災時の復興資材として重要な役割を果たしたトタンを支持体として利用し、BABUがグラフィティライターとして活動を始めた初期から描き続けてきたラインをモチーフとした平面、立体作品などを発表。