EXHIBITIONS

野原邦彦「泡と花」

2024.09.06 - 09.21

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 gallery UG Tennozで、野原邦彦による個展「泡と花」が開催されている。


 野原邦彦は1982年北海道恵庭市生まれ。2007年広島市立大学大学院芸術学研究科彫刻専攻修了。2010年よりgallery UGの専属アーティストとして活動している。

 一貫して「心地よい瞬間」をテーマに制作してきた野原が、本展では新シリーズ「Shabon」を中心に新作を発表。「心地よい瞬間」と「盆栽と泡」という一見関連性のないモチーフが、野原の手によって融合され、物事への新たな視点をもたらす。

 また、野原作品には共通して「水中メガネをかけた人物」が登場。この水中メガネは匿名性を象徴しており、観者に自身の経験や感情を重ねあわせる機会を与える。さらに、現代社会においての「匿名性」は重要な概念としており、社会の多様性と包容力を高め、これも新しい視点を生み出す要因となっている。

 野原の作品は、「心地良い瞬間」と「匿名性」というふたつのテーマを結びつけ、日常のなかに潜む小さな幸せを再確認させる。