NEWS / REPORT - 2026.7.31

「アンドリュー・ワイエス展」(豊田市美術館)開幕レポート。「境界」の向こうでかすむ孤独と独立のアメリカ

《乗船の一行》(1982)パネルにテンペラ 70.5×50.8cm。ワイエス作品で顕在化している「不在」を象徴する1枚

第3章「オルソン・ハウス」の展示室、ワイエスが長年モチーフにしたメイン州の邸宅「オルソン・ハウス」の模型が展示されている

アンドリュー・ワイエス《自画像》(1945)パネルにテンペラ 63.5×76.2cm。20代の頃に描かれた自画像であるが、その後ワイエスが自画像を描くことはほとんどなかった

《火打ち石》(1975)パネルにテンペラ 55.6×73.3cm。青みがかった海岸の巨石をワイエスは「火打ち石」と名づけた

《粉挽き場》(1962)パネルにテンペラ 77.5×130.8cm。ワイエス夫妻が購入した古い粉挽き場と穀物倉が描かれている

左から《三月の嵐》(1960)紙にドライブラッシュ・水彩、《凍りついた家》(1978)紙に水彩。《凍りついた家》はワイエス家の隣人のドイツ系移民、カール・カーナ―の家の玄関を描いている

左から《スプール・ベッド》(1947)紙に水彩 55.9×76.5cm、《メイン州イースト・フレンドシップ》(1944)ウォーヴ紙に水彩・グラファイト 54.9×74.9cm。《スプール・ベッド》はベッドの木製部分が「糸巻(スプール)」に似ていることから名づけられており、少ない色でもその形状がよく表現されている

《クリスティーナ・オルソン》(1947)パネルにテンペラ 83.8×63.5cm、右が鉛筆による習作2点(ともに1947)。比較することでワイエスがスケッチに様々な要素を付け加えて絵画に物語性を加えていたことがわかる

左が《オルソン家の終焉》(1969)パネルにテンペラ 46.5×49.5cm、右が《オルソン家の終焉》の習作(1969)。中空から屋根を見下ろすような構図で俯瞰の距離を感じる作品

《乗船の一行》(1982)パネルにテンペラ 70.5×50.8cm。メイン州の海岸近くにある家の窓辺の風景を描いた作品

《モデルの椅子》(1982)紙に水彩 53.3×73.6cm。モデルが不在であることによって、その人物像を浮き上がらせようという試みが見える

《ゼラニウム》(1960)紙にドライブッシュ、水彩 52.7×39.4cm。クリスティーナの姿を窓の外から覗き見るようなドラマ性が演出されている

《ヒトデ》(1986)紙に水彩 72.7×54.0cm。ワイエスのマネージャー的な役割を担った妻・ベッツィの後ろ姿から、画家と妻の関係性の推察を誘う

《薄氷》(1969)パネルにテンペラ 110.2×121.9cm。ワイエスが自身の人生を述懐するように描いた作品

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編集部