国立アートリサーチセンターが「ミュージアム運営のためのアクセシビリティ研修」を開始
国立アートリサーチセンターが、ミュージアムにおけるアクセシビリティの基礎的な知識を身につけることができる「ミュージアム運営のためのアクセシビリティ研修」をスタートさせる。第1期受講団体の募集は9月1日から。

国立アートリサーチセンター(以下、NCAR)が、ミュージアムにおけるアクセシビリティの基礎的な知識を身につけることができる「ミュージアム運営のためのアクセシビリティ研修」をスタートさせる。
これは、文化庁委託事業「令和7年度障害者等による文化芸術活動推進事業」の一環として実施されるもの。全国の美術館・博物館の運営主体を対象に、無料で受講することができる研修で、9月1日より第1期受講団体の募集が開始となる。
研修内容は、eラーニングによる基礎研修と、希望団体への講師派遣による対面研修の2段階構成。「eラーニングプラン」は、職層別の研修動画の視聴に加え、希望者にはオンライン交流会への参加や、講座番組の視聴と修了証の発行といった特典も。そのうえで、さらに研修成果を事業運営に活かしたい団体には、NCARからも講師を派遣。ワークショップ型の研修を行う「対面ワークショップ」のオプションも用意されているという。
なお、NCARは昨年度に、国内の美術館・博物館(ミュージアム)で働く職員や、障害のある方を含むミュージアム利⽤者に向けて、「合理的配慮」に関する具体的な事例などを解説した冊子『合理的配慮のハンドブック』を公開したほか、個人向けプログラム「ミュージアム・アクセシビリティ講座 ふかふかTV」を開設。約1500名に受講された。同講座の一部となる理論編(第1回・第2回)もNCARの公式ウェブサイトで公開されているため、ぜひチェックしてみてほしい。