第61回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展、テーマは「In Minor Keys」に決定
2026年5月9日〜11月22日に開催される第61回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展がそのテーマを「In Minor Keys」に決定した。

2026年に開催される第61回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展がテーマを発表した。
来年5月9日〜11月22日(プレビュー期間は5月6日〜8日)の会期で、ヴェネチアのジャルディーニ、アルセナーレ、および市内各所にて開催されるビエンナーレのテーマは「In Minor Keys」。
本展は、今年5月10日に急逝したキュレーターのコヨ・クオによって構想されたものであり、彼女の家族の全面的な同意と支援のもと、ヴェネチア・ビエンナーレ財団がその構想を忠実に実現するかたちで実施されるという。
昨年10月17日、同財団会長ピエトランジェロ・ブッタフオコの要請を受け、クオは第61回展のキュレーター就任を正式に受諾。同年11月5日には理事会により正式にヴィジュアル・アーツ部門のディレクターとして任命され、12月3日には第60回展の閉幕に合わせて記者発表が行われた。
就任から約半年間、クオは精力的に展覧会の準備を進めていた。理論的枠組みの策定からアーティストと作品の選定、カタログの編纂者の指名、展示空間の構成とデザイン、グラフィックアイデンティティの決定に至るまで、そのプロセスは綿密かつ多岐にわたっていた。