2025.5.27

チームラボの常設ミュージアム「チームラボ バイオヴォルテックス 京都」。京都駅東南部エリアに今年秋オープン

チームラボが、京都市南区に常設アートミュージアム「チームラボ バイオヴォルテックス 京都」を、今年秋にオープンさせる。

チームラボ Massless Amorphous Sculpture 2020- Installation, Sound: Hideaki Takahashi ©teamLab, courtesy Pace Gallery
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 アート・コレクティヴのチームラボが、京都市が進める京都駅東南部エリアプロジェクトの一環として、同市南区に常設アートミュージアム「チームラボ バイオヴォルテックス 京都」を、今年秋にオープンさせる。

チームラボ バイオヴォルテックス 京都 ©チームラボ

 同ミュージアムは、新作や日本未公開作品で構成される。例えば、《Massless Amorphous Sculpture》は浮遊する輪郭が曖昧な巨大彫刻。人が入り込んでも存在は維持され、壊されても自ら修復する塊で、人間の物理的な行為では動かすことのできない彫刻となっている。

チームラボ Massless Amorphous Sculpture 2020-, Installation, Sound: Hideaki Takahashi ©teamLab, courtesy Pace Gallery

 また、《質量のない太陽と闇の太陽》は無数の光の球体群による作品だ。人々が光の球体に触れようとすると、強く輝き、周辺の球体も次々と呼応し連続していく。この球体は、物理世界には存在せず、認識世界に存在する彫刻であり、体験者自身の認識世界に出現する。

チームラボ 質量のない太陽と闇の太陽 2022- Interactive Digital Installation, Endless, Sound: Hideaki Takahashi ©teamLab, courtesy Pace Gallery

 本施設は京都市が京都駅東南部エリアにおける市有地で実施する「新たな価値を生み出す『創造・発信拠点』となる施設」を設置、運営するプロジェクトの一環。チームラボは、アートミュージアムのほか、アートギャラリー、市民ギャラリー、カフェなどの施設を計画しており、プロジェクトを通して京都市の文化芸術や若者を基軸としたまちづくりの推進に貢献するとしている。

チームラボ Morphing Continuum 2025 Installation, Sound: Hideaki Takahashi ©teamLab, courtesy Pace Gallery
チームラボ Traces of Life 2025 from the series Trails of Life - Transcending Space in All Directions, 2022-, Interactive Installation, Sound: Hideaki Takahashi © teamLab, courtesy Pace Gallery