2026.9.15

「三源氏」が勢揃い。歌川国貞と国芳の春画を紹介する展覧会が新宿歌舞伎町で開催へ

歌川国貞と国芳の春画を中心に紹介する展覧会「歌川国貞・歌川国芳 -新宿歌舞伎町春画展WA」が、新宿歌舞伎町能舞台などで開催される。会期は10月3日〜11月29日。

歌川国芳『秋の七種続編(あきのななくさぞくへん))下』(天保3年、1832) 色摺半紙本 浦上蒼穹堂蔵
前へ
次へ

 歌川国貞(三代豊国、1786年〜1864)と国芳(1797〜1861)の春画を中心に、浮世絵の名品を紹介する展覧会「歌川国貞・歌川国芳 -新宿歌舞伎町春画展WA」が、新宿歌舞伎町能舞台などで開催される。会期は10月3日〜11月29日。主催はSmappa!Group。

 役者絵や美人画で知られる国貞と、ダイナミックな構図や奇抜な発想で異彩を放った国芳。本展では両者の得意分野である役者絵や武者絵を交えつつ、ふたりが手がけた「春画」の表現と思想を比較検証する構成となっている。

「三源氏」が揃い踏み

 出品作はいずれも『北斎漫画』のコレクターであり、長年にわたり春画の魅力を発信してきた浦上満(浦上蒼穹堂代表)の所蔵品約100点で構成。監修も浦上自らが務める。また、アートディレクションおよび空間構成は、Chim↑Pom from Smappa!Groupの林靖高が担当。会場となる1941年建立の「新宿歌舞伎町能舞台」と、第2会場である「ホストクラブBOND」の双方を舞台に、歓楽街の歴史と日本文化が交差しあう空間を創出する。

歌川国貞『艶紫娯拾余帖』「雪」(天保6年頃、1835) 色摺大本 浦上蒼穹堂蔵
歌川国貞『花鳥余情 吾妻源氏』「天」(天保8年、1837)  色摺大本 浦上蒼穹堂蔵
歌川国貞『正写相生源氏』「人」(嘉永4年頃、1851) 色摺大本 浦上蒼穹堂蔵

 本展の最大のハイライトとなるのが、浮世絵木版画の最高峰と称される国貞の春画三部作、通称「三源氏」の揃い踏みだ。『偐紫田舎源氏』の流行を背景に制作された『艶紫娯拾余帖』(天保6年頃、1835)、『花鳥余情 吾妻源氏』(天保8年、1837)、『正写相生源氏』(嘉永4年頃、1851)の一挙公開が実現。空摺や艶摺、極細の毛彫りといった絵師・彫師・摺師の高度な技術の粋を間近で鑑賞することができる。