2026.9.14

チームラボ「福岡城跡 光ノ祭」が7年ぶりに開催。歴史ある石垣が人々の存在で変化するアート空間に

チームラボによる夜の野外アート展「チームラボ 福岡城跡 光ノ祭 2026-2027」が、福岡・舞鶴公園の福岡城跡で開催される。会期は10月30日〜2027年1月11日。

チームラボ《生生流転柱》(2026) ©チームラボ, Rendering
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 チームラボによる夜の野外展覧会「チームラボ 福岡城跡 光ノ祭 2026-2027」が、福岡・舞鶴公園の福岡城跡で開催される。会期は10月30日〜2027年1月11日。

7年ぶり3回目の開催

 福岡城跡で「光ノ祭」が開催されるのは7年ぶり3回目。福岡城は1601年から7年をかけて築かれ、城の規模では九州最大級を誇った。本丸・二の丸・三の丸などの中心部が総石垣造りであることから「石城」とも呼ばれ、現在も広大な敷地に石垣が残されている。本展では、この歴史的な空間を舞台に、人や自然環境に反応しながら変化する作品群が展開される。

 今回発表された作品のひとつが、《生生流転柱》(2026)。風や雨、湿度など周囲の環境から影響を受け、動きや高さを変え続ける作品で、環境とともに絶えず形を変化させながらその存在を保つというものだ。

 また、《Autonomous Resonating Life/自立しつつも呼応する生命》(2017-)では、多数の卵形の物体「Ovoid」が、人や野生動物に押されたり、雨風で倒れたりすると光と音を発しながら起き上がる。その変化は周囲のOvoidへと伝播し、空間全体へ光と音の連鎖を広げていく。

チームラボ《自立しつつも呼応する生命》(2017-) ©チームラボ

福岡城跡の石垣を生かした作品も登場

 福岡城跡の石垣そのものを生かした作品も登場する。《Walk, Walk, Walk - 福岡城跡》(2021-)では、石垣の上を匿名で多様な肖像群が歩き続ける。また、《古えの石垣の円相》(2023)では、数百年にわたる風化が生み出した石垣の影と、光によって描かれる書の「黒」が重なり合い、石垣の上に円相を描き続ける。

チームラボ《Walk, Walk, Walk - 福岡城跡》(2021-) ©チームラボ

 ほかにも、石段が人の接近に反応して光と音を放つ《忘却の石段 - 石城小天守台跡》(2017)や、巨木に一年分の花々が次々と咲いては散る《増殖する生命の巨木》(2021)、木々の光と音が周囲へ連鎖していく《呼応する木々》(2014-)などを展示する。

チームラボ《忘却の石段 - 石城小天守台跡》(2017) ©チームラボ

 さらに《物質化された時間》(2026)では、梅の老木に生育するウメノキゴケに紫外線を照射。通常は日中の光に隠されて見ることのできない黄色や青の発光を浮かび上がらせ、半世紀を超える時間が刻んだ生命の軌跡を可視化するという。

チームラボ《物質化された時間》(2026) ©チームラボ

 歴史的な石垣や樹木といった福岡城跡の環境、人の動き、風や雨など、その場に存在する要素を作品へと取り込みながら展開される今回の「光ノ祭」。夜の史跡全体が、人々の存在によって刻々と姿を変えるアート空間となる。