2026.8.8

須田剋太の回顧展「生誕120年記念 須田剋太展 私は造型になりたい!」。大阪の江之子島文化芸術創造センターで開催

画家・須田剋太(1906〜1990)の生誕120年を記念し、大阪府所蔵のコレクションと個人蔵の作品を中心に構成する展覧会「生誕120年記念 須田剋太展 私は造型になりたい!」が、大阪府立江之子島文化芸術創造センター[enoco]で開催される。会期は10月16日〜11月14日。

須田剋太《どくだみ》(1985)
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 抽象絵画や人物画を描き、また司馬遼太郎の紀行文『街道をゆく』(1971〜96、朝日新聞社)の挿絵でも知られている須田剋太(1906〜1990)。その生誕120年を記念した展覧会「生誕120年記念 須田剋太展 私は造型になりたい!」が、大阪・阿波座の大阪府立江之子島文化芸術創造センター[enoco]で開催される。会期は10月16日〜11月14日。

須田剋太

 須田剋太は1906年埼玉県生まれ。独学で絵を学び官展でを果たした後、30代半ばで関西へ移住。東大寺観音院の上司海雲との出会いや、そこに集う芸術家たち、とりわけ画家・長谷川三郎(1906〜1957)との交流に大きな刺激を受け、以降、抽象と具象の絵画を行き来しながら晩年まで制作を続けた。

須田剋太《ピンクのターバン》(制作年不詳)
須田剋太《作品》(1961)

画業の全体像を捉え直す

 本展では、大阪府が所蔵する『街道をゆく』の挿絵や抽象画といったコレクションと、個人蔵の作品を中心に約100点を一堂に展示。官展時代の初期具象作品から1950年代以降の抽象表現、人物画や静物画にいたるまで、多岐にわたるジャンルと技法で描き続けた画業の全体像を捉え直すものになる予定だ。

須田剋太《作品》(1964)
須田剋太《どくだみ》(1985)

 また、絵画作品にとどまらず、須田が様々な媒体に遺した「造型論(芸術論)」にも着目。児童詩誌『きりん』(1948〜70、日本童詩研究会)への参画や現場での造型教育など、子供の美術教育への傾倒や、そこから覗く自身の制作哲学を多角的に浮き彫りにすることを目指す。

 会期中には、美術作家の中ハシ克シゲによる講演会「剋太の『造型』をめぐって」や、画家の黒宮菜菜を講師に迎えたワークショップ「剋太にまなぶ絵肌づくり」などの関連イベントも実施される予定だ。