2026.2.5

房総半島を舞台に新たな国際芸術祭が始動。「房総国際芸術祭 アート×ミックス 2027」開催へ

千葉県市原市、木更津市、大多喜町を舞台にした新たな国際芸術祭「房総国際芸術祭 アート×ミックス 2027」が、2027年3月6日から5月30日まで開催される。

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 千葉県市原市、木更津市、大多喜町を舞台にした新たな国際芸術祭「房総国際芸術祭 アート×ミックス 2027」が、2027年3月6日から5月30日まで開催される。主催は千葉県、市原市、木更津市、大多喜町による房総国際芸術祭実行委員会。

 本芸術祭は、市原市で2014年から継続してきた「いちはらアート×ミックス」の理念と実績を継承しつつ、2024年に内房総5市で展開された「百年後芸術祭~環境と欲望~内房総アートフェス」を発展させるかたちで構想されたものだ。房総半島全体を射程に収め、アートを軸とした地域づくりと国際的な文化交流の拠点形成を目指す。

 総合プロデューサーには音楽家の小林武史、総合ディレクターには北川フラムが就任。アートディレクターはアーティストの豊福亮、デザインディレクターはグラフィックデザイナーの長嶋りかこが務める。コンセプトとして掲げられるのは「五感全開、旅する房総 ─みんなの美術工場─」。来場者は鉄道や車、自転車、徒歩などで地域を横断しながら、各地に点在する作品やパフォーマンスを体験する構成となる。

 参加作家は、海外・国内あわせて多数が名を連ねる。2024年の内房総アートフェス以降に制作された新作・新展開作品に加え、常設作品群、木更津市の複合施設「クルックフィールズ」が所蔵する草間彌生などの作品も含まれる予定だ。作家ラインナップは段階的に追加発表される。

原田郁 WHITE WALL ※新作イメージ
八木秀人 全てのエネルギーはここから始まる。 ※新作イメージ
旧平三小学校の冨安由真《Three on the Level》 Photo Nakamura Osamu
上総川間駅のジョアン・カポーテ《Nostalgias》 Photo Nakamura Osamu
クルックフィールズのオラファー・エリアソン《Mirror my orgasmic journey in me》 Photo Nakamura Osamu

 また、本芸術祭に先立ち、2026年3月にはプレイベントを開催。市原市や木更津市を中心に、既存作品の公開や新作の先行展示が行われるほか、EAT&ART TAROによる参加型プログラム「おにぎりのための運動会」など、地域と来場者を結ぶ企画も予定されている。

 さらに、今年3月には作品公募を実施。自由提案型、候補地選択型、滞在制作型(AIR)の3方式が設けられ、房総地域の歴史や自然、産業を生かした国際的な発信力をもつ提案を募る。同時に、作品制作補助や会場運営を担うサポーターの募集も行われ、芸術祭を地域とともにつくり上げる体制が整えられる。

 房総半島の自然、歴史、産業、そして人の営みを背景に、美術・音楽・食を横断する総合的な芸術祭として構想される「房総国際芸術祭 アート×ミックス 2027」。地域に根ざしながらも世界に開かれた新たな文化拠点の試みとして、その動向が注目される。