今週末に見たい展覧会ベスト12。ヴァン クリーフ&アーペル、小林徳三郎、ルックバック展に「ライシテ」まで
今週閉幕する/開幕した展覧会のなかから、とくに注目したいものをピックアップしてお届け。なお、最新情報は各館公式サイトを参照してほしい。

もうすぐ閉幕
「永遠なる瞬間 ヴァン クリーフ&アーペル── ハイジュエリーが語るアール・デコ」(東京都庭園美術館)

東京都庭園美術館で開催中の「永遠(とわ)なる瞬間 ヴァン クリーフ&アーペル ── ハイジュエリーが語るアール・デコ」は1月18日まで。会場レポートはこちら。平芳裕子(神戸大学大学院教授)による解説記事はこちら。
ヴァン クリーフ&アーペルは、1906年にパリ・ヴァンドーム広場に創業されたハイジュエリー メゾンである。自然、クチュール、ダンス、空想の世界などから着想を得た詩情豊かな作品群により、世界中で高く評価されている。革新的な「ミステリーセット」技法や、ジップ ネックレス、アルハンブラ モチーフなど、技術と創造性に富んだジュエリーを数多く生み出してきた。
本展は、1925年の「アール・デコ博覧会」から100周年を迎えることを記念して開催。会場では、メゾンの歴史的コレクション「パトリモニー コレクション」と、個人蔵の作品より選ばれた約250点のジュエリー、時計、工芸品に加え、アーカイブ資料約60点を展示。旧朝香宮邸として知られる東京都庭園美術館の本館では1910〜30年代のアール・デコ期の作品、新館では現代に受け継がれる「サヴォアフェール(匠の技)」を紹介する。
会期:2025年9月27日〜2026年1月18日
会場:東京都庭園美術館
住所:東京都港区白金台5-21-9
電話番号:050-5541-8600(ハローダイヤル)
開館時間:10:00〜18:00
休館日:月(祝日の場合は翌火)、12月28日〜1月4日
料金:一般 1400円 / 大学生 1120円 / 高校生・65歳以上 700円
※日時指定予約制、チケットは来場前に特設サイトで購入
「小林徳三郎」(東京ステーションギャラリー)

東京ステーションギャラリーで「小林徳三郎」展が1月18日まで開催されている。会場レポートはこちら。
小林徳三郎(1884〜1949)は、1909年に東京美術学校を卒業後、若手による先鋭的な絵画運動として知られるフュウザン会に参加し、雑誌『奇蹟』の準同人として出版活動にも携わった。また、劇団「芸術座」の舞台装飾も担当。洋画家としては院展や円鳥会展に出品し、23年からは春陽展を中心に活動を展開した。40代半ば以降は子供たちをモデルにした作品を多く手がけ、明るい色調の静物などにも取り組んだ。晩年は江の浦(沼津市)などの自然風景を描き、死の直前まで制作を続けた。
本展は、小林徳三郎の初の大回顧展として、約300点の作品と資料を通してその画業を紹介している。初期には妻となる政子をモデルにしたスケッチや、港や岸辺の風景、見世物など多様な題材を描いた。東京美術学校時代やフュウザン会で出会った仲間たちとともに、油彩・水彩に加え木版やエッチングにも挑戦し、画風を深化させていった。本展では、親交のあった眞田久吉、萬鐵五郎、木村荘八、硲伊之助らの作品もあわせて展示している。
会期:2025年11月22日~2026年1月18日
会場:東京ステーションギャラリー
住所:東京都千代田区丸の内1-9-1
電話番号:03-3212-2485
開館時間:10:00~18:00(金~20:00) ※入館は閉館30分前まで
休館日:月(ただし11月24日、1月12日は開館)、11月25日、年末年始(12月29日~1月2日)
料金:一般 1300円 / 高校・大学生 1100円 / 中学生以下 無料
「北島敬三写真展 借りた場所、借りた時間」(長野県立美術館(本館・東山魁夷館)

長野県立美術館で「北島敬三写真展 借りた場所、借りた時間」が1月18日まで開催されている。会場レポートはこちら。
北島敬三は、1975年に「WORKSHOP写真学校」森山大道教室に参加したことを契機に本格的に写真を始めた。翌年、同校の解散を受けて森山らとともに自主運営ギャラリー「イメージショップCAMP」を設立。数々の受賞歴を持つ。80年代以降は東西ベルリン、ワルシャワ、プラハ、ブダペスト、香港、ソウルなどで撮影し、冷戦構造下の都市と人々の姿を記録した。
91年には旧ソ連取材を経て、それまでのスナップショット中心の制作を一転させ、以降は「PORTRAITS」「UNTITLED RECORDS」など、定点的・連続的な撮影によるシリーズを展開。これらの作品は、震災後の被災地域や日本各地の風景を通して、時間と記憶の層を見つめ直す展覧会だ。
会期:2025年11月29日~2026年1月18日
会場:長野県立美術館
住所:長野県長野市箱清水1-4-4 善光寺東隣
電話番号:026-232-0052
開館時間:9:00~17:00 ※入場は閉館の30分前まで
休館日:水、年末年始(12月28日〜1月3日)
料金:一般 1000円 / 大学生・75歳以上 800円 / 高校生以下・18歳未満 無料
「オランダ×千葉 撮る、物語る ーサラ・ファン・ライ&ダヴィット・ファン・デル・レーウ×清水裕貴」(千葉県立美術館)

千葉県立美術館で「オランダ×千葉 撮る、物語るーサラ・ファン・ライ&ダヴィット・ファン・デル・レーウ×清水裕貴」が1月18日まで開催されている。会場レポートはこちら。
本展は、オランダ出身の若手写真家サラ・ファン・ライとダヴィット・ファン・デル・レーウの作品を日本で初めて紹介する展覧会である。会場では、彼らがニューヨークで制作した「Metropolitan Melancholia」および「Still Life」シリーズを中心に約80点を展示。
あわせて、千葉にまつわる写真の歴史にも注目し、写真家・小説家として千葉を拠点に活動する清水裕貴のアプローチを通して、千葉ゆかりの古写真や美術館所蔵の絵画コレクションも紹介している。
会期:2025年11月15日~2026年1月18日
会場:千葉県立美術館
住所:千葉県千葉市中央区中央港1-10-1
電話番号:043-242-8311
開館時間:9:00~16:30 ※入場は閉館の30分前まで
休館日:月(ただし11月24日・1月12日は開館)、11月25日、12月28日〜1月4日、1月13日
観覧料:一般 1000円 / 高校・大学生 500円 / 中学生以下、65歳以上、障害者手帳をお持ちの方と介護者1名 無料




















