「杉戸洋展:えりとへり/ flyleaf and liner」が弘前れんが倉庫美術館で開催へ。グラフィック・デザイナー 服部⼀成ともコラボレーション
青森にある弘前れんが倉庫美術館で、開館5周年記念「杉戸洋展:えりとへり / flyleaf and liner」が開催される。

現代の⽇本を代表する画家のひとりである杉⼾洋。その個展「杉⼾洋展:えりとへり / flyleaf and liner」が、青森の弘前れんが倉庫美術館で開催される。会期は12月5日〜2026年5月17日。
杉戸は1970年愛知県⽣まれ。1992年愛知県⽴芸術⼤学美術学部⽇本画科卒業。90年代の活動初期から国内外で数多くの展覧会に参加してきた。主な個展として、「FOCUS」(フォートワース現代美術館、アメリカ、2006年)、「天上の下地 prime and foundation」(宮城県美術館、宮城、2015年)、「frame and refrain」(ベルナール・ビュフェ美術館、静岡、2015年)、「こっぱとあまつぶ」 (豊⽥市美術館、愛知、2016年)、「杉⼾洋 とんぼ と のりしろ」(東京都美術館、東京、2017年)などがあるほか、海外でも多数の個展を開催。弘前とも由縁があり、同館の前身となった吉井酒造煉⽡倉庫で2006年に行われた「YOSHITOMO NARA + graf A to Z」にも参加している。平成29年度(第68回)芸術選奨、⽂部科学⼤⾂賞受賞。
本展タイトルにある「えりとへり」について、杉戸は以下のような言葉を寄せている。
縁(へり)というのは絵の境界の部分で、外の⾵景を⾒ていても、そういう縁にあたるようなところに⾯⽩さがたくさんあるのに、夢中で絵を描いているとつい忘れてしまう。
そういう時、襟(えり)とか、はみ出している縁(へり)の部分を⼤事にすると、制作が復活してくる。
だったら「えりとへり」だけあれば良いかというとそうでもない。
そのバランスをなんとかしたいと考えつづけている。
本展では1990年代から最新作までの絵画を中⼼に展示。また同時開催されるコレクション展では、親交がある奈良美智との共作も特別出品されるという。








