2025.7.14

東京都美術館のアート・コミュニケーション事業を体験する特別企画が今年も開催へ

東京都美術館で、同館のアート・コミュニケーション事業を体験する特別企画「アート・コミュニケーション事業を体験する 2025 みること、つくること、つながること 『Museum Start あいうえの』12年と現在地」が開催される。会期は7月31日~8月10日。

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 上野の東京都美術館で、同館のアート・コミュニケーション事業を体験する特別企画「アート・コミュニケーション事業を体験する 2025 みること、つくること、つながること 『Museum Start あいうえの』12年と現在地」が開催される。

 同館では、2012年度のリニューアルを機にアート・コミュニケーション事業をスタート。一般公募のアート・コミュニケータをはじめとする様々な人々とともに、障害の有無や年齢にかかわらず、すべての人に開かれた「アートへの入口」となることを目的に、来館者一人ひとりの美術館体験が豊かになるよう様々な活動を行ってきた。

 2023年度からはこの事業を振り返りながらも、より広く発信していくため「アート・コミュニケーション事業を体験する」を展覧会形式にて実施。3年目となる今年は、ミュージアムで創発される協働的な学びに注目し、多様な人々が作品との対話を介してつながりを育む営み、文化への関心から始まる社会参加について考えることを試みるという。

会場では、アート・コミュニケーション事業の基盤である「東京都美術館×東京藝術大学 とびらプロジェクト」で活動するアート・コミュニケータ(愛称:とびラー)と、3年間の任期を満了したとびラーが来場者をお迎え

 そして会場では、他者や文化財との関わりを大切に制作を続ける、森友紀恵、がかのか族(幸田千依と加茂昂とその息子)、三輪途道といった3組の作家が紹介されるとともに、上野公園の文化施設が連携し、2013年より12年にわたって展開している「Museum Start あいうえの」(*)のアーカイブ展示、記録映像の上映、子供も大人も楽しめる参加型のワークショップなどもあわせて実施される。

がかのか族

*──[主催]東京都、東京都美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)、東京藝術大学。[共催]上野の森美術館、恩賜上野動物園、国立科学博物館、国立国会図書館国際子ども図書館、国立西洋美術館、東京国立博物館、東京文化会館。