10月1日は都民の日。観覧無料となる美術館・博物館の展覧会をピックアップ
10月1日は「都民の日」。都立の美術館や博物館で開催されているもので、観覧無料となる展覧会を紹介する。

10月1日は「都民の日」。東京都の営造物や施設の入場料などが毎年無料となる。本稿では、当日の入場料が無料となる都立の美術館や博物館の展示を紹介したい。
東京都美術館(上野)

上野の東京都美術館では、DIYの手法や考え方に関心を寄せる5組の現代作家と2組の建築家を紹介しながら、ものをつくる人々の営みに焦点をあてる「つくるよろこび 生きるためのDIY」展(〜10月8日)が鑑賞無料となる。
また同館では、「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」(〜12月21日)も開催中のほか、近隣の恩賜上野動物園も入場無料となっている。
東京都現代美術館(清澄白河)

東京都現代美術館では、現在開催中の「開館30周年記念 MOTコレクション 9つのプロフィール 1935→2025」(〜11月24日)が無料となる。
同館ではほかにも、「笹本晃 ラボラトリー」や「開館30周年記念展 日常のコレオ」も、ともに11月24日まで開催中。この機会にあわせて鑑賞することをおすすめしたい。
東京都写真美術館(恵比寿)

恵比寿の東京都写真美術館では、ポルトガルを代表する映画監督 ペドロ・コスタの日本最大規模の美術館個展「総合開館30周年記念 ペドロ・コスタ インナーヴィジョンズ」(〜12月7日)と、写真・映像表現に挑戦する新進作家を紹介するシリーズ展「総合開館30周年記念 遠い窓へ 日本の新進作家 vol. 22」(9月30日〜2026年1月7日)が鑑賞無料となる。
なお、ペドロ・コスタ展は作家の企画意図により展示室が暗くなっている。当日は混雑が予想されるため、スタッフの指示に従い十分に注意して鑑賞をお楽しみいただきたい。
東京都庭園美術館(白金台)

白金台の東京都庭園美術館は、旧朝香宮邸時代から引き継がれている芝庭や日本庭園、2018年に園路や樹木が整備された西洋庭園の3つで構成されており、それぞれの造園に趣向が凝らされていて見どころが多い。
都民の日には庭園が無料開放。また当日は、アール・デコ100年を記念した展覧会「永遠なる瞬間 ヴァン クリーフ&アーペル ― ハイジュエリーが語るアール・デコ」(9月27日〜2026年1月18日)も開催中。こちらは有料となるが、あわせて鑑賞するのもよいだろう。
江戸東京たてもの園(武蔵小金井)
武蔵小金井の江戸東京たてもの園も、都民の日には無料観覧が可能だ。
当園では現地保存が不可能な文化的価値の高い歴史的建造物を移築し、復元・保存・展示している。当日は、「武蔵野郷土館」によって収集されてきた資料を展示する「武蔵野の歴史と民俗~『武蔵野郷土館』がのこしたモノたち~」(〜12月14日)もあわせて開催されている。
ほかにも「庭園」では、浜離宮恩賜庭園、旧芝離宮恩賜庭園、小石川後楽園、六義園、旧岩崎邸庭園、向島百花園、清澄庭園、旧古河庭園、殿ヶ谷戸庭園。「動物園・植物園」では、神代植物公園、多摩動物公園、恩賜上野動物園、葛西臨海水族園、井の頭自然文化園、夢の島熱帯植物館、東京港野鳥公園が入場無料となる。混雑時には入場時間などに調整が入るため、詳細は各公式サイトをチェックしてほしい。