EXHIBITIONS

久保寛子「定尺のミソロジー」

2026.10.02 - 10.31

久保寛子《Gynandromorph・ジナンドモルフ》撮影 : 浅野堅一

 東京・渋谷のLOKO GALLERYで、久保寛子の個展「定尺のミソロジー」が開催される。会期は10月2日〜31日。

 久保は1987年広島県生まれ、現在は千葉県旭市を拠点に活動。テキサスクリスチャン大学美術修士課程を修了した。先史芸術や民族・民俗芸術、文化人類学などのリサーチをベースに、ワイヤーメッシュや農業用シート、防風ネットなどの工業製品を用いて彫刻作品を制作する。神話や祈りがかたちをなす偶像、実用品に宿る美について、現代的な視点から再考を促す作品を発表している。

 本展に際し、久保は以下のステートメントを発表している。

「『定尺』とは、資材を効率的に加工、流通させるために標準化された規格サイズのことだ。鉄に限らず、様々な工業資材を彫刻の素材として扱うなかで、どの製品にも必ず決まったサイズがあるということに気づいた。(中略)

 いっぽう、工業化のはるか以前から使われてきた『寸・尺・間』、『インチ・フィート・ヤード』といった単位系は、いずれも人間の指や足の長さを基準にした「身体尺」である。それらは現在でも建築や土木の世界で、空間の美しさや、構造の合理性を生み出す基準として使われている。(中略)

 かつて人類が、自然や人体のなかに美の基準を見出してきたように、現代社会の尺度という観点から、彫刻の可能性を検証してみたいと考えた」(プレスリリースより抜粋)。