EXHIBITIONS

能楽×現代美術「もののけたちの囁き」

瑞雲庵
2025.11.01 - 11.30

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 瑞雲庵で「能楽×現代美術『もののけたちの囁き』」が開催されている。

 本展は、伝統芸能である能楽の要素を現代美術の思考と手法で再解釈し、「素謡(囃子や舞を伴わない独唱)」を軸に、築100年以上の古民家空間を活用したサウンド・インスタレーションとして展開。妖怪「鵺(ぬえ)」を題材とし、過去と現在、現実と虚構を交錯させながら「鵺探し」の旅へと観客を誘う。

 参加キュレーター/アーティストは、ヤマガミユキヒロ、SPEKTRA、中澤有基(Q)、島田達也(night cruising)、林喜右衛門。

 以下、本展の展覧会ステートメントとなる。

 「普段、姿を見せることのない『妖怪や、もののけ』たち。彼らの声は小さく、彼らの姿は見えにくい。でも彼らはいなくなってしまったわけではない。近代化によって私たちの感覚が鈍くなり、彼らの存在に気づきにくくなっているだけだ。もし私たちの意識を、彼らのチャンネルにチューニングすることができたなら、その小さな声を聞き、その微かな姿を見ることさえできるかもしれない。さぁチューニングの準備をして、もののけたちの世界に入りましょう」(展覧会ウェブサイトより)。