コスモスの咲くとき　－地域に学び、平和を刻む教育版画の”いま”

　青森県立美術館で「コスモスの咲くとき　－地域に学び、平和を刻む教育版画の”いま”」が開催される。

　本展は、小中学校での版画の取り組みである「教育版画」における子供たちの「他者とともに生きる実践」という側面に注目し、アートを社会のいまを動かす力につなぐ県立美術館の展示プロジェクトである。

　本展では、戦後の教育版画運動を牽引した版画家・教育者の大田耕士の戦前の仕事や、墨塗り教科書を起点に据え、平和を思い生活を見つめることから生まれた1950年代から90年代の県内教育版画作品（五所川原市教育委員会蔵）を軸に構成。全長30メートルに及ぶ《車力農業史》の刷りなおしや、抵抗のアクションとして版画を手がけるA3BCの活動、国をこえた子供たちの版画交流の現在などが合流しながら展開される。