EXHIBITIONS

DAISAK「テニス(焼き)」

2025.10.17 - 11.02

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 光灯で、DAISAKによる個展「テニス(焼き)」が開催される。

 DAISAKは1986年京都府生まれ。陶芸家。京都府京丹後市を拠点に作陶を続け、近年は各地で展覧会に参加するほか、カップやお皿などのプロダクトを発表してきた。ゆるやかなタッチのイラストと組み合わされた使い勝手の良い食器は、国内外で多くのファンを魅了している。

 DAISAKの陶芸は、子供の頃に遊んだ粘土やレゴの造形と、空想の物語が創作の原点となっている。それらの遊びと、プラモデルやジオラマなど昔から触れていた立体の要素が組み合わされた独自の世界観が、陶芸表現を拡張している。

 本展では、食器などの器づくりと、これまで作品として発表してきた立体作品とを分け隔てることなく展示。DAISAKは、これまで個展において食器類をあえて展示から外してきた。しかしながら、「商品」「作品」という線引きに対する違和感から、本展ではその境界を取り払い、日常のなかで使う器やオブジェを同じ地平で見せる試みを行う。

 さらに本展では、DAISAKが近年熱中している「テニス」をモチーフにした新作も発表。中高時代から続けてきたテニスを大人になって再開し、試合を通して自身の作風や制作姿勢と通じ合う部分を見出したという。展示では、DAISAKが自ら撮影したテニスの映像作品も上映される予定だ。応援の声やコートの音とともに、作品と作家の生活が響き合う空間が創出される。