EXHIBITIONS
NANJO SELECTION vol. 7 水戸部七絵「There are plants in my garden」
N&A Art SITEで、NANJO SELECTION(*)第7弾として水戸部七絵による個展「There are plants in my garden」が開催されている。
水戸部は、油絵具を手で幾層にも重ねることで生まれる、重厚な質感を特徴とした絵画で知られている。初期には著名人やポップ・アイコンを描いた作品を発表してきたが、2014年のアメリカ滞在以降は、そのスタイルできわめて抽象化された顔を描く「DEPTH」シリーズなどの作品を展開している。
本展では「人新世(Anthropocene)」をテーマに、水戸部のアトリエの庭に蓄積してきた大理石像を用いた作品や、油彩や顔料、コンクリートなど様々な素材を塗り重ねた絵画作品などの新作を展示。水戸部の作品における重なりあう物質の層は、この変容の時代を可視化させるものとなっている。油彩などの伝統的な素材に加え、アトリエの近くの海で採った砂や鉱物、鉄、コンクリートやプラスチックなどの人工的な物質がその層に組み込まれている。この時代の痕跡をいかにして残していくのか、それはどのような未来へとつながるのか、本展はその問いを作品の物質性を通して浮かび上がらせる試みだ。
*──表現上の独自の発展を模索し、成果を上げ始めている比較的若手の作家に焦点をあて、その活動を紹介。日本のアート環境のなかで、新しく登場した作家たちの業績を美術史の文脈のなかに位置づけながら国際的に紹介していくことを、日本の美術業界の課題として実施していくものとなっている。
水戸部は、油絵具を手で幾層にも重ねることで生まれる、重厚な質感を特徴とした絵画で知られている。初期には著名人やポップ・アイコンを描いた作品を発表してきたが、2014年のアメリカ滞在以降は、そのスタイルできわめて抽象化された顔を描く「DEPTH」シリーズなどの作品を展開している。
本展では「人新世(Anthropocene)」をテーマに、水戸部のアトリエの庭に蓄積してきた大理石像を用いた作品や、油彩や顔料、コンクリートなど様々な素材を塗り重ねた絵画作品などの新作を展示。水戸部の作品における重なりあう物質の層は、この変容の時代を可視化させるものとなっている。油彩などの伝統的な素材に加え、アトリエの近くの海で採った砂や鉱物、鉄、コンクリートやプラスチックなどの人工的な物質がその層に組み込まれている。この時代の痕跡をいかにして残していくのか、それはどのような未来へとつながるのか、本展はその問いを作品の物質性を通して浮かび上がらせる試みだ。
*──表現上の独自の発展を模索し、成果を上げ始めている比較的若手の作家に焦点をあて、その活動を紹介。日本のアート環境のなかで、新しく登場した作家たちの業績を美術史の文脈のなかに位置づけながら国際的に紹介していくことを、日本の美術業界の課題として実施していくものとなっている。