演劇クエスト　町場のメリヤス

　群馬県の太田市美術館・図書館の展示室と太田の町を舞台に、orangcosong（住吉山実里＋藤原ちから）による「演劇クエスト　町場のメリヤス」が開催される。会期は7月12日～9月15日。

　「演劇クエスト」とは、ゲームブック形式の「冒険の書」を手に、そこに書かれたテキストの断片と選択肢を手がかりに、参加者自身が冒険者となって、実際の町を探検する遊歩型のアート・プロジェクトだ。2014年から、アジア、ヨーロッパ、アフリカの15の都市で27作品が実施されてきた。

　orangcosongは太田市に長期滞在し、戦後太田で発展したメリヤス（ニット）産業の歩みを糸口にリサーチをおこない、町を歩き回り、風景や人の営みを眺め、人の話に耳を傾け、28作目となる《演劇クエスト　町場のメリヤス》を創作。展示室には、これまでの「演劇クエスト」のアーカイヴや、今回のリサーチによって見出された資料や映像などが並ぶ。「冒険に旅立つあなたへ。何に出会うかはあなた次第。幸運を祈る」と本展にはメッセージが添えられる。