EXHIBITIONS
松﨑友哉「Sediment / 沈殿」
Yutaka Kikutake Galleryで、松﨑友哉による個展「Sediment / 沈殿」が開催されている。
松﨑友哉は1977年福岡県生まれ。ロンドン在住。水性アクリル樹脂を用いた支持体に絵画を制作する作家で、抑制された色彩で描かれた抽象的な図柄と、石のような風合いを帯びた厚みのある画面を特徴とし、絵画と彫刻のあわいを行き来する独自の実践を追求してきた。およそ30年に及ぶロンドンでの滞在を経るなかで、松﨑は外国人居住者としての視点を通じて、自身を取り巻く環境についてより繊細な意識を持つようになったという。
本展では、松﨑が数年前から実施している野草採取や食のワークショップ、またロンドンを流れるテムズ川の干潮時に歴史的遺物を拾い集めるマッドラーキング(泥ひばり)に伴う風景を巡る考察に根差し、発展を遂げた近年の絵画を発表。
松﨑は、ロンドンで暮らすひとりの日本人としての視点、そして松﨑友哉という作家の視点をともに編み上げた集大成を形成。「Sediment / 沈殿」と題された本展の取り組みに沿って、同時販売されるZine『野草を摘む #4』では、テムズ川におけるマッドラーキングを通じて、環境およびそれを取り巻く諸条件へと投げかけられた松﨑の眼差しとその思考の過程をより深く共有している。金沢21世紀美術館「集積する時間:この世界を描くこと」に展示中の作品群とあわせて、その近年の試みと成果を見ることができる。
松﨑友哉は1977年福岡県生まれ。ロンドン在住。水性アクリル樹脂を用いた支持体に絵画を制作する作家で、抑制された色彩で描かれた抽象的な図柄と、石のような風合いを帯びた厚みのある画面を特徴とし、絵画と彫刻のあわいを行き来する独自の実践を追求してきた。およそ30年に及ぶロンドンでの滞在を経るなかで、松﨑は外国人居住者としての視点を通じて、自身を取り巻く環境についてより繊細な意識を持つようになったという。
本展では、松﨑が数年前から実施している野草採取や食のワークショップ、またロンドンを流れるテムズ川の干潮時に歴史的遺物を拾い集めるマッドラーキング(泥ひばり)に伴う風景を巡る考察に根差し、発展を遂げた近年の絵画を発表。
松﨑は、ロンドンで暮らすひとりの日本人としての視点、そして松﨑友哉という作家の視点をともに編み上げた集大成を形成。「Sediment / 沈殿」と題された本展の取り組みに沿って、同時販売されるZine『野草を摘む #4』では、テムズ川におけるマッドラーキングを通じて、環境およびそれを取り巻く諸条件へと投げかけられた松﨑の眼差しとその思考の過程をより深く共有している。金沢21世紀美術館「集積する時間:この世界を描くこと」に展示中の作品群とあわせて、その近年の試みと成果を見ることができる。