EXHIBITIONS
ALTEMY PARK IN PROGRESS
金沢21世紀美術館で「ALTEMY PARK IN PROGRESS」が開催されている。
建築デザインスタジオ・ALTEMYは、建築と人との関わりを見つめ直し、人々の日常に小さな驚きや豊かな変化をもたらしてきた。本展では、ALTEMYが金沢21世紀美術館の建築を再読することで生まれるささやかな「仕掛け」が、会期を通して少しずつ加えられていく。
ニコラ・ブリオーが『関係性の美学』を著した1998年から、6年後の2004年に金沢21世紀美術館は開館した。関係性を築く芸術作品が館内には散りばめられている。またインスタグラムの登場は、SANAAが設計した通称「ウサギ椅子」が撮影スポットとして人気を博した。そうした来館者の抱く美術館のイメージは、いま広く浸透している。
そうしたイメージの背後で、例えば、椅子に寝転ぶ子供たち、ロッカーの鍵を手探りで探す来館者、ラッパに声をかけるのをためらう恥ずかしがり屋の誰かなど、名もなき個々の体験が美術館の日常をかたちづくっている。
本展の「仕掛け」は、館内の様々な箇所にそっと潜み、20年かけて培った金沢21世紀美術館の公共性を改めて問い直すきっかけとなっている。その日々つくられる公共性が、その瞬間の特別な映像となって、デザインギャラリーに投影。本展を通して、金沢21世紀美術館の「21年目の公共」をともに考える。
建築デザインスタジオ・ALTEMYは、建築と人との関わりを見つめ直し、人々の日常に小さな驚きや豊かな変化をもたらしてきた。本展では、ALTEMYが金沢21世紀美術館の建築を再読することで生まれるささやかな「仕掛け」が、会期を通して少しずつ加えられていく。
ニコラ・ブリオーが『関係性の美学』を著した1998年から、6年後の2004年に金沢21世紀美術館は開館した。関係性を築く芸術作品が館内には散りばめられている。またインスタグラムの登場は、SANAAが設計した通称「ウサギ椅子」が撮影スポットとして人気を博した。そうした来館者の抱く美術館のイメージは、いま広く浸透している。
そうしたイメージの背後で、例えば、椅子に寝転ぶ子供たち、ロッカーの鍵を手探りで探す来館者、ラッパに声をかけるのをためらう恥ずかしがり屋の誰かなど、名もなき個々の体験が美術館の日常をかたちづくっている。
本展の「仕掛け」は、館内の様々な箇所にそっと潜み、20年かけて培った金沢21世紀美術館の公共性を改めて問い直すきっかけとなっている。その日々つくられる公共性が、その瞬間の特別な映像となって、デザインギャラリーに投影。本展を通して、金沢21世紀美術館の「21年目の公共」をともに考える。