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EXHIBITIONS

いま私とともにあるもの―美術の中の ‘ひと’ とその ‘周り’

村瀬恭子 watering pot 2007 ©Kyoko Murase

 ベルナール・ビュフェ美術館で「いま私とともにあるもの―美術の中の ‘ひと’ とその ‘周り’」が開催されている。

 人の姿は遠い過去から、芸術家たちによってもっともよく取り上げられてきた題材だ。とくに絵画においては、人物が単独で描かれることは少なく、通常はその周囲の室内や風景とともに表されていた。人物の年齢、職業、社会的地位などに応じて、居住する部屋の豪華さや質素さは異なることから、その人物に相応しい部屋の描写が求められた。

 こうした人とその「周り」との関わりは、20世紀以降のアーティストたちにとっても、依然重要な関心事だった。空間をつくる芸術である彫刻では、作品があるとないとで、設置された場所の見え方がかなり違ってくる。したがって人とその「周り」との関係は、とても緊密になっていく。
 
 本展では、20世紀以降のベルナール・ビュフェ美術館のコレクションから、人の姿をモチーフにした絵画や彫刻作品を選び、「ひと」とその周りがどのような意図で、どのように表現されたのかを考える。