黒木結「地球に線を引く：パレスチナ / イスラエル」

　HAPSオフィス1Fで「HAPS KYOTO selection #5 黒木結『地球に線を引く：パレスチナ / イスラエル』」が開催されている。

　一般社団法人HAPSは、京都市にゆかりある若手アーティストの作品販売を支援するため、「HAPS KYOTO」での出展作品をオフラインで直接見ることができる展覧会シリーズ「HAPS KYOTO selection」を京都市内の各所で定期的に開催してきた。

　今回は、HAPS KYOTO selectionの第5回として、新たにHAPS KYOTOでの取り扱いがスタートした黒木結を取り上げる。

　黒木は、2023年10月7日のハマスによるイスラエル側への攻撃と、その後のイスラエルによるパレスチナ市民に対するジェノサイドという事態をきっかけとし本作の制作を開始。攻撃の日から2024年9月20日までの、パレスチナとイスラエルにおける死者数と同じ数の線を引くことにより、黒木はそうした人々の死を「自分の実感に手繰り寄せ（ステイトメントより）」ようと試みる。