ARCHIVE ―1972年10月 Joseph Beuys・Abraham David Christian

　YOKOTA TOKYOで「ARCHIVE ―1972年10月 Joseph Beuys・Abraham David Christian」が開催されている。

　ドクメンタ5がカッセルで開催された1972年は、社会、芸術、文化、すべてに大きなうねりのある時期であった。当時19歳だったアブラハム・デイヴィット・クリスチャンは、51歳のヨーゼフ・ボイスと行動をともにし、目まぐるしく変化する「1972年」に立ち会うこととなった。

　ボイスの作品としてドクメンタ5に出品された《国民投票による直接民主制のための組織オフィス》100日アクションや、ドクメンタ5の会期最終日10月8日に行われたボイスとクリスチャンの「ボクシング・マッチ」。そして、10月10日に起きた「アカデミー事務局占拠」、翌日のボイスの解雇。最後に、クリスチャンが行ったボイスのアカデミー教授職解雇への抗議アクション「創造 それまで／その後」が起きた。

　本展では、「1972年10月」に起きたこの4つのセクションにまつわる写真、リーフレット、ステイトメント、ポスターといったアーカイブ資料類が展示。

　時代の経緯を追うことができるこれらの貴重な資料は、50年の時を経たいまも鮮明に当時の熱気を伝えるだろう。